雨降り

幽霊について

ベスト人類 2017

2015年ベスト人類「フェリオサ大隊長

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2016年ベスト人類「スポットライト 世紀のスクープ」のみなさん

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に続き、2017年ベスト人類はこの人、嗣永桃子に決定!

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嗣永桃子アイドル 15 周年ということは、この 15 年、私の人生は嗣永桃子とともにあったということで、どうも

「大変な 15 年を生きてしまったなあ……」

と思います。

この 15 年、まわりでは様々な困難があったのですが、私自身は至って穏やかに暮らしており、その静かな暮らしになぜかももちの格闘がぴたっとはまり、結局ももちなしでは生きていけない生活習慣ができあがってしまいました。

ももちは決して悪口を言わない。

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かわいいこととおもしろいことしか言わないという姿勢は大いに評価できる。だから私も二ヶ月に一度くらい「金輪際悪口を言わないようにしよう」と決心して結局一日と持たず「嫌いっ」とか言ってしまうのであるが、悪口は良くないという姿勢はこの 15 年で大分リアルなものになりました。あと 10 年くらいでなんとかできそうな雰囲気です。

ももちはオリジナルにかわいい。

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アイドルとしての仕事がある中、黒髪、薄化粧で通すのは大変だったと思う。色白そばかす、かわいい! だが芸能界では(多分)鋼の心がなければ押し通せない。もちろん私達が「ももちかわいい、かわいい」を言い続けたというのも少しは支えになっているかとは思うけれども、それにしても強い。私も自分の着たいものを着て元気に暮らしていきます。

ももちはなんとかする。

これがいつ見てもすごかった。最初は歌もダンスもそれほどうまいわけじゃなくて、ZYX の頃の映像なんかを見るとそれなりにあわあわしているのですが、その頃から、回ってきたパスは必ず何とかするところがあって、ソロに強かった。上手いわけじゃないけど、何となく「場がもつ」歌で、曰く言い難い魅力がありました。いろんな声が出せるのがいいのかな。

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鈴木愛理夏焼雅っていう歌手が生まれたわけだから、ハロプロキッズはプロジェクトとして成功したと言っていいんだと思う。そこに嗣永桃子が加わらないのはとても寂しいけれど。

Buono! のラストライブ「Buono! ライブ 2017 〜Pienezza ! 〜」、「楽しい」ってことで言えば、ちょっとこれまでに味わったことのないような楽しさを味わいました。立ち見席だったので、ライブハウスの PA 前みたいな空間を想像していたのですが、一人ひとりにゆったりした空間が確保されていて快適で、舞台にも近くて嬉しかった。そこで Buono! の歌をじっくりと聴いて「もし、ももちが高校生のときにこの二人と出会ってバンドを始めていれば、音楽を一生の仕事にしたかもしれないなあ」なんていう妄想を搔き立てられました。別の物語が見えました。

6月30日の「嗣永桃子ラストライブ ありがとう おともも」は朝からの雨も昼過ぎには上がり、夕方には何と晴れ間もあり、残照に映える嗣永桃子がかっこよかった。登場した瞬間「あっ……!」と息を呑むほどの美貌、ふくらはぎの筋肉、繊細なビブラート、ひばりのような高音、温もりのある低音、はにかみながらのトーク、立たせ続けた小指をぎゅっとたたんで拳を見せつけての退場、すべてがかっこよかった。

ほんとはセットリストの一番上、アンジュルムの「次々続々」から事細かにコメントしたいくらいだけど、そうすると全部で30曲くらいになってしまうような気がするのでそれは自分だけでするとして、今日は一つだけ、メドレーで披露された「大人なのよ!」について。

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これはイントロが好き。

雅ちゃんの曲というイメージ。でも一度、ももちのソロで聴いてみたかった。正確に言うと、聴いた瞬間、ずっと自分がそう思っていたことがわかった。ももちの喉によくあってたし、「ああ、こういう曲だったんだなあ」というひらめきを与えてくれました。ももちの「この曲はこういう曲よ」という主張はいつもはっきりしてる。そのはっきりした主張のもとで一度聴いてみたかったの。とても良かった。

ハロプロの曲は、レコーディングしてからライブという順番で歌われていくので、CD 音源が一番歌としては質が低くて、その後ライブを通じて良くなっていく傾向があります。今回、彼女が 15 周年ということで「がんばっちゃえ!」といった昔の曲から最近の曲までカバーしてくれて、「ついに完成形が CD に収まったなあ」と感慨深く思いました。

細い道になってしまったアイドル歌謡の、ひとつの完成した姿が手元にあって幸せです。

私は大丈夫です。

と、彼女は言い、そして後輩の山木梨沙ちゃんと小関舞ちゃんに歌わせて、小指をたたんで引退していきました。かっこいい! 「私は大丈夫です」って若いときに言ってみたかったな。あのとき、会場にいた全員がそう思ったんじゃないでしょうか。

ももちがいるテレビやラジオはおもしろかったです。特にテレビって全体に保守的だから、そんなにフレッシュに楽しい時間ってないけど、あの中に数年間ももちがいたと思うとそれだけで愉快な気持ちです。

今後もももちの歌とともにおもしろおかしく生きていきたいです。どんなときも薄ら笑いを浮かべて。

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ざべすの気まぐれ日記:2017 年 5〜6 月に見た映画

ざべすよ!

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むしむしするわあ。ざべす、湿気は苦手よ。

雨子、珍しくこのところ本格的に忙しかったみたい。それでも時々はざべすと一緒に映画館に行きました。

「さみしい」って言えない男の人のお話よ。言っちゃえばいいのに! ってずっと思ってたわ。でもどうしても言えないっていう気持ちもわかります。

  • スウィート 17 モンスター@ヒューマントラストシネマ渋谷 5/2

17歳の暴れん坊の女の子が、それで結局本人が一番困りますってお話よ。しょうがないわね。高校の先生がすっごく先生ぽかったわ。

びっくりした。頭をきれいに剃り上げたお坊さんみたいな髪型のいかつい男の人がいっぱい出てきたので、最初だれがだれだかわからなくて混乱したわ。でもようするに、頭髪のない人はいいものなんだなってわかって安心しました。赤ちゃんを誘拐するのは決してやってはいけないことだと思います。

  • トンネル 闇に鎖された男」@シネマート新宿 5/20

男の人がトンネルに閉じ込められちゃったの。ざべすなら耐えられない。ざべすもうトンネル通りたくないわ。雨子が手を握ってくれなきゃ。

アパートで一人暮らししているおじいさんのお話よ。ピアノの先生なの。みんなシーモア先生が大好き。つい打ち明け話をしてしまうの。先生って素敵なお仕事なのね。ざべすは特に打ち明け話がないんだけど、何か話したい気分になったわ。

ざべすはこれ、眠ってしまってよく覚えていません。困った顔の男の人が困った状況になってずっと困っていて、ああこれで大丈夫かしらって思ったらまた困ってるの。雨子は二回見たんですって。かわってるう。

  • メッセージ」@TOHOシネマズ新宿 6/15

おもしろかった〜。わくわくよ! 宇宙人がやってきてなんとかコミュニケーションを取ろうと双方必死なの。新しい言葉を学んでいく過程で未来が思い出せるようになるのよ。そんなことあるかしら? 絶対にないとは言えないわね。ざべす、時々英語を勉強しているの。英会話のラジオを聴いていると、いつもと違う自分になったような気がしておもしろいわ。でもすぐ忘れちゃう。

男の子が、傷つきながら大人になるの。お父さんが第一次世界大戦のときの兵隊さんで、戦争に行っておかしくなってしまったのね。お酒におぼれて家族に暴力をふるうようになって、男の子は夜ベッドに入っても階下のお父さんの怒号に震えるの。そして、「汝殺すなかれ」っていう聖書の言葉を支えに必死で生き延びたの。そこに太平洋戦争が始まって、まわりでは従軍できないってことで心に傷を負った人が自殺してしまったり、お兄さんがあれほど戦争で苦しんだお父さんを見ていながら軍隊に入ってしまったりするのね。それで男の子は衛生兵として戦地に行くっていう選択をするの。それ以外ないのよ。それ以外ないってことなんだわ。ざべすもざべすの道を行くしかないのだもの。

それから、20世紀って罪の世紀なのだなあと思いました。これからわたしたち、どうなるのかしら。

孤児たちが集まって、手に手を取って「ガーディアンズ」になるの。そしたら、主人公のお父さんっていうあやしい人が出てきて大変なことになりました。お父さんっていっても育てていないから、あんまりお父さんじゃないのよね。ほんとのお父さんは別にいるの。主人公はそのことを深く理解するのよ。それから、グルートって子がもたもたしていてはらはらしたわ。でも小さい子がいるって気分がしゃんとして、いいのよね。ざべす、お姉さんだからわかるの。

 

2017 年上半期のヘビーローテーション

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年明けくらいに急に radiohead にはまって、レンタルできるだけレンタルして一通り聴いた後、一番新しい "A MOON SHAPED POOL" を買って朝から晩まで聴いているうちに電気グルーヴの新譜のニュースが飛び込んできて、どうしたものか突然ファーストアルバムから聞き直す「電気の旅」に出、そうこうしていたらタイミングよく高まったところで "TROPICAL LOVE" が出まして、これが朝から晩まで聴いていても全然飽きなくて恐怖……。恐ろしいまでのいい塩梅さ。

そんなこともありつつ、基本的には早朝は "SULLY" のサントラ、まわりが起きだしたら "MAGNIFICENT SEVEN" のサントラかクラムボンの "Re-clammbon"、"Re-clammbon 2" 、日中は仕事するんで音楽聞かないんですけど、休憩中は大体 WILCOを、どうしてもやる気がないときはももちの歌を聞き、夜はリサ・ハニガンを。仮に昼間全然仕事が進まなくても日が暮れてからリサ・ハニガンの歌を聴いていると、「ああ……つかれた……なんとか今日もおわた……(ばた)」という気分になってケリがつく。

そんな風にしていたらあっという間に半年経っていてびっくりしました。

今夜一晩生き延びて映画大賞 2017

映画には「ラン・オール・ナイト」(2015 監督:ジャウム・コレット=セラ)ですとか、「とにかく今夜一晩生き残れ」「今日さえ無事に過ぎれば明日は……」という感じのジャンルがあります。「とにかく今は生き延びることだけを考えろ」映画とでも言いましょうか。今年はそのジャンル、早々に大賞が決定しましたのでここに発表します。

 

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原題:Moonlight

監督・脚本:バリー・ジェンキンス

原案:タレル・アルビン・マクレイニー

2016 年 アメリカ

小柄で内気なシャロンは今日もいじめっ子たちに追いかけられていた。必死に逃げ、行く宛もなく廃墟に隠れていると「ここよりはマシだぞ、こいよ」とフアンが連れ出してくれた。フアンはほとんど何も話さないシャロンを連れて帰り、妻のテレサに紹介し、食事を出してやる。そして帰りたくないという彼を泊めてやり、翌朝家に送っていくのだった。そんなことを繰り返すうち、シャロンがフアンに懐いていくのだが、彼は麻薬の売人で、シャロンの母親はフアンから麻薬を買う常習者だった。安心できる場所のないシャロンにとって、ただ一人安心できる相手が友人のケヴィンだった。

優勝。

シャロンには少し癖があって、人と相対しているときすぐに俯いてしまう。 それで上目遣いになってしまったり、ただ押し黙ったりすることになる。テレサやケヴィンが「また俯いている」と指摘するとそのときだけ顎を上げる、といったこともなくやはり俯いてはいるのですが、それでも、ちょっと相手の方を見て困ったような、悲しいような、嬉しいような表情をするわけで、そういう顔をされるとこっちだって泣きたくもなります。半分くらいは人間だもの!

すぐ俯いてしまうシャロンのそばにいるから、画角が絶妙な狭さ、低さで、スタイリッシュな画角まであと三歩くらいのところでふわふわと揺らめいている。それが見たことあるようなないような、やっぱり見たことのない感じで、シャロンのそばから離れたくなくなる。

見終わって半日経った今でも目の前にシャロンがいるような気がする。

シャロンが追い込まれたある日の事件というのは、別に麻薬がらみとか、売人たちがどうこうとか、あるいは母親がどうこうとか、そういうことではなく、学校の中でのことで、他の人から見れば、何もそこまで思いつめることはないんじゃないか、標準的な手続きを踏んで問題を解決すればよかったんじゃないか、と言えるようなことかもしれないけれど、私はシャロンがあの日死んでしまわなくてよかったとしか思えない。間違ったかもしれないけど、まずはああして、生き延びて、その後もずっと間違っていたかもしれないけど、死なないで生き延びてくれてよかった。

 

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原題:The Edge of Seventeen

監督・脚本:ケリー・フレモン・クレイグ

2016 年 アメリカ

ネイディーンにはクリスタという親友がいる。小 2 のとき、クリスタが一緒に毛虫を育てることを提案し、ネイディーンが快諾したときからのつきあいだ。ネイディーンには出会い系サイトでダメ男にひっかかったりする眉毛のきれいな母と、せっせと筋肉を育てていること以外は特に欠点のない兄がいる。兄は勝ち組、私は負け組とネイディーンは子どもの頃からひがんできた。その兄がよりによって……

これはこれで優勝。

ピタゴラスウィッチかというほど見事なテンポと規模で重なるトラブル。ネイディーンは自殺を決心し、それを担任に伝える。担任は「今から自殺する」という彼女のスピーチを聴いた後、静かにこう言った。「偶然だな。俺もだよ」そして、遺書を読み上げるのだった。

上の「ムーンライト」と同じ日に見ました。

家では麻薬常習者の母に育児放棄され、学校ではいじめられ、というシャロンの姿を見た後では、プール付きの家に住み、クラスメイトの家にもプールがあるようなクラスの高校生がどたばたしているのを見てもぽかーんとしてしまうだけなのではと心配しつつ見始めました。心配は無用でした。始まってすぐ、ぐいぐいとネイディーンの生活に入りこむことに成功し、ラストでは涙をふりしぼられました。

ネイディーンはネイディーンで痛切でした。

始まりは「親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている」的な語りで、そこで卑屈さや自己嫌悪、ねじまがった自意識がぱっと露わになるので、最初から見る方が主人公よりちょっと上に立たされることに。どちらかというと担任の先生とか、お兄ちゃん、そして親友のクリスタあたりと同じ目線に立って、はらはらどきどき、ははは、ははは、たはははは、……あ〜あ……あーーーーー! と慌てていると終わる。

ネイディーンの最悪の一晩はなかなかの最悪さ。本人からすれば立ち直るのは難しそう。それでも、ある年上の人物が彼女にささやいた「私も最悪のときがあったのよ。時間が解決するわ」という言葉に嘘はないと見ている側はわかっているので、がんばれネイディーン、やけを起こさないで、とりあえず家帰って風呂入って寝ろ、と思う。

そしてこう、つらつらと思い起こしてみるに、大体の映画は「何とかこの時を、生き延びよう」というメッセージを含むと思われるので、この賞自体はまたおいおい考え直すとして、今日は「ムーンライト」と「スウィート 17 モンスター」を続けて見たら意外なことにどっちもとても優しい映画だと思えたよということを書いてもう終わりにします。

ざべすのきまぐれ日記 2017 年 4 月に見た映画

ざべすよ!

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雨子がなんだかわかんないけど忙しいっていうんでかわりに書いています。

4 月は雨子、ぼんやりしていたの。イップマンていう人が好きなんですって。そのイップマンさんの新作があるもんで気もそぞろだったって言うのよ。そっかあ。

 

4月2日 「東京家族」@BSプレミアム

ざべすこれはよく覚えていません。雨子は「なにこれおもしろいどんがらがっしゃーん」とか言っていたわね。酔っ払っていたと思います。ざべすには少し長かったです。末っ子が家族からダメ人間扱いされているんだけど、しっかり働いているし、震災の後は手伝いにも行くし、素敵な恋人がいるし、どこに出しても恥ずかしくない人だと思うのに、どうしてお父さんやお兄さんにわかってもらえないのかわかりませんでした。あれじゃあ、今自分が何を考えていて、どうしたいと思っているかなんてとても言えないと思うわ。でも家族って、もしかしたら、そんな話はしあわないものなのかしら。友だちや恋人とは違うのね。

4月3日 「ホワイトハウス・ダウン」@午後のロードショー

お嬢さんに尊敬されたくて転職活動をしているお父さんが、それはさておき見学に行ったホワイトハウスでテロに巻き込まれて大変というお話。おもしろかったわ。アメリカって、こないだまで大統領がハンサムな人だったでしょう。パートナーの方も素敵な人で。あの人たちがアメリカのみなさんに与えた夢ってこんな感じなんだなあと思いました。

4月6日 「はじまりへの旅」@ヒューマントラストシネマ渋谷

ざべす、これはとっても気に入りました! 山で、街のみんなとは違う暮らしをしている家族がいるの。でも病気で入院していたお母さんが亡くなっちゃうのね。それで家族はそのお母さんの遺言通りに弔わなくちゃいけないっていうんで街に降りるのよ。そこでいろんなことがあって……っていうお話。お父さんの子どもたちに対する「子ども扱い」が街のみんなと違うの。大人って、子どもを害のありそうな食べ物や情報、人から遠ざけようとするでしょ? その「害のありそうな」っていうところの判断基準が全然街の人と違っていて、子どもたちが知りたいって思ったことはちゃんと全部答えるし、答えた上で本も与えるし、ワインは消化にいいからって飲みたければ飲ませるの。それで子どもたちは聴いて、知った上で自分で考えるのよね。「これはぼくにはちょっとまだきついな」って思うと本を返したり。それでこういう話って、極端から極端へ行って、嘘くさいわりに夢も希望もないことになりそうなんだけど、この映画はとってもドリーミングでほんとうなの。あの人たち、ほんとうにいると思うわ。お父さんもがんばったし、子どもたちもがんばりました。それにお母さんもがんばっていたの! ざべすもがんばるわ。

4月14日 「キングコング:髑髏島の巨人」@立川シネマシティ

すっごくおもしろかった! キングコングさんは寝るときどうしているのかしら。それが心配になったわ。だって、あの島で最後の一人なんでしょう。だからあんなに悲しげな目をしているのかしら。カメラマンのお姉さんとじっと見つめ合って何か伝え合うの。素敵だったわ。敵のトカゲも大変ね。後ろ足が退化したかなにかしちゃったんでしょう。どういう仕組みなのかしら。生きているだけで痛かったりしないのかしら。ふーん。あと、人間のみなさんも、せっかく戦争が終わって帰れると思ったのにあんなところに行かされて大変だと思いました。仕事とはいえ、大変すぎるわよ。何とかならなかったのかしら?

4月14日 「T2 トレインスポッティング」@立川シネマシティ

20年前、友だちのお金を盗んで逃げた人が故郷に戻ってきて、それで色々するお話。人生いろいろだなあって思いました。まあまあおもしろかったです。

4月20日 「エイリアン」@DVD

地球に帰れる〜と思ったらなんか変な星に不時着しちゃって、そこの星の生き物に取り憑かれたみたいなことになって大変だっていうお話よ。謎の生き物がほんと強くて怖くて、さすがのざべすも震えました。でもざべすがいたら勝てると思う。

4月20日 「プレデター」@DVD

すっごくおもしろかった! とうめいな敵と戦うの。

4月20日 「エイリアン VS プレデター」@DVD

ちょっとよくわからないところがあったんだけど、雨子が「気にするな」って言うからそれは置いといて……置いといていいのかしら? まあでも、よくわからないから置いとくしかないわね。とうめいな人と黄色い汁を出すさそりが戦うんだけど、それはそもそもとうめいな人がなんでか始めたゲームで、とうめいな人は負けるつもりはなく……うーん、よくわからないわ! ともかく、「動かすな」って言われたのに動かした人にはざべす、とても腹が立ちました。今年見た人で一番きらいです。

4月22日 「グレートウォール」@立川シネマシティ

ヨーロッパの傭兵が火薬を求めて宋っていう国に向かって、長城にいた軍隊にとらわれの身になってしまい、しかし、とうてつっていう妖怪みたいな、王蟲みたいなのがうじゃうじゃうじゃ〜って攻めてくるもんで、単にとらわれているわけにもいかず、みんなと一緒に戦っているうちに、大切なものに気づくというお話です。いいお話でした。とうてつっていう妖怪の仕組みはよくわかりませんでした。

4月23日 「イップマン 継承」@立川シネマシティ

ざべす、これはとっても感銘を受けました。ちょっと泣いてしまったし。出て来る人みんなに「がんばれ」って思いました。イップマンさんがとっても献身的なの。街や人に対して。すごいなあって思いました。

マギーはやたらと計画を立てる

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原題:Maggie's Plan

監督・脚本:レベッカ・ミラー

撮影:サム・レビ

2015 年 アメリカ

 マギーは恋人と長続きしないのが悩み。それでついに結婚はあきらめ、信頼できる友人から精子提供を受け、子どもだけは産みたいと計画中。そんな中、自分と似た名字を持つ文化人類学者のジョンと知り合い、彼の書きかけの小説を読むうち、うっかり恋に落ちてしまう。ジョンには同じ文化人類学者のジョーゼットという妻と、二人の子どもがいた。

マギーはせかせかと大股で出勤する。ダイエットのためだと言うが、いつ見ても大股でごつごつと歩いているので、そういう歩き方なのだと思う。

彼女には何かと世話を焼いてくれる友人夫婦がいる。フェリシアはマギーの同僚で親友、フェリシアの夫トニーは学生時代、マギーとつきあったこともあるが、全然続かなくて(45 日とか言っていたかな?)、今は弁護士。

マギーが精子提供を受けようとしているガイも大学の同級生だ。

学生時代から続いている友人がいて、仕事にも献身的。マギーはちょっと突拍子もないし、そそっかしいところもあるが、正直者で真剣で、なかなかいい人だ。いつも真剣で大真面目。あれこれ世話を焼いしてしまうフェリシアやトニーの気持ちもわかる。こんな人、目の前にいたら気になって思わずちょっかい出してしまうし、第一おもしろくてたまらないだろう。

まさかそのマギーが不倫の恋なんて……いや、いかにもありそうな話だ。マギーはうっかりしているから。知り合って、「この人どういう人かしら」とか「どういうつもりかしら」とかいちいち考えない。頭の先からつま先までチェックしたりしない。「君の話をして」と言われると、そうだなあ、と亡き母の話をしてしまう。一人で幼い自分を育ててくれた母との、大慌てだったけど幸せな日々の話。それでちょっと苦いけれど、何とも言えず幸せな気持ちになってしまう。それが相手にも伝わる。なんてうっかりしているんだろう。

一方ジョンは自分が書いている小説の読者が欲しかった。妻は多忙で相手をしてくれない。そこに公園を大股でつっきる愉快なマギーが現れた。ジョンの書きかけの小説を読んで楽しむマギー。ジョンにはマギーこそが自分の小説の宛先であるように思えた。ジョンもまた、相当うっかりしている。ちょっとばかなのかもしれない、二人共。

まあでも、なかなかいい人たちでした。

子どもたちにとってはたまらないけど、あのしっかりして優しい子がいつか自分もうっかり恋をして、ばかになって、ジョーゼットには相談できずマギーに相談したりするだろう。そして思い切り、両親が離婚して辛かった日々のうっぷんを彼女にぶちまけて、後悔したり、でもすっきりしたりする。

そんなこともあるだろうな、マギーなら。

テキストとテキストとテキスト、そしてひとつの小説が


T2 – Official Teaser Trailer – At Cinemas 27 January – Sequel to Danny Boyle’s Trainspotting

原題:T2 Trainspotting

監督:ダニー・ボイル

2017年 イギリス

仲間の金を掠め取って逃げ出したマーク・レントンが帰ってきた。スコットランドのマークの部屋は 20 年前の子供部屋そのままだった。マークがまず訪ねたのはスパッドだった。

大事なのは、バスで、駅で、 往来で、どこかの部屋で、20 年振りに会った友人と何を話すかということで、もう少し言うなら、別に 20 年振りでなくとも友人とばったり出くわしたときに、あるいは今夜は少しゆっくりしようというときに、どんなことをどんな口調でどんな文体で話すかということだけが大事で、それ以外はさしたる問題ではないと思う。というか、それ以外のあれやこれやはどれもこれもさしたる問題ではないと信じさせてくれる、そのことが大事です。

という以上のことがどうしても書けません。

見ながらはははと笑ったシーンもあり、わっと泣いたシーンもあり、見終えてああ、この映画が好きだなあと思い、ぜひともこの気持ちをしたためたい……と気はたかぶったものの、なんだか書けない。「私が映画に求めているのは、こういうことだったんだ」といった直観があったのに。

唐突ですが、最近考えているのはこんなこと。

学校では様々な言葉(数学の言葉、化学の言葉、歴史の言葉……等々を含めて)の様々な文体を学んで、そのうちどれかひとつでも自分にとって苦にならないものがあって、自分の文体の獲得につながるきっかけがつかめれば、それでいいんじゃないかなあ、と思っていて(そして、学校というところは基本的にそうなっていると思う)、さらには、自分とは違う言葉、違う文体、違う声の中でそれらを受け入れつつ、時々喧嘩しつつ、自分の声も受け入れる、そういう人生を歩めれば、わりと幸せって言ってもいいんじゃないかなと思います。

同じ言葉で考えて同じ言葉で語れなんて、無理な話で。

レントンとサイモンは文体が違うから、互いの目を見て押し黙ることが多い。話し出す一瞬前、つばを飲み込むことすらある。ベグビーに至ってはおそらく本当のことをほとんど話していない。その前に手が出るから。そして、話すかわりに書くことにしたスパッド。彼が書き終えて、そのときそばにいた人に読んでもらってから、改めて誰に読んでほしかったのか考えて行動する姿は本当に勇敢で素敵。

20 年振りに撮られたこの映画が、こんな映画でほんとに良かった。

 

はればれと寂しい

浅田真央引退で何ともいえず、そわそわした寂しい気持ちと、晴れやかな気持ちを同時に味わっています。

晴れやかな、というのは彼女のこれからを考えると、どんなショーをやっていくのかなあとか、どんなプログラムをつくっていくのかなあとか、そんなことです。彼女ならステップだけでダンスプログラムなんてのもできそうだし、ちょっとターンしただけで飛んでしまいそうなあの独特な雰囲気を活かした、小さいジャンプをいっぱい入れた曲も楽しそう。

それに、ラジオでの意外な美声も魅力で、そのヤング吉永小百合然とした佇まいと、しっかりした発言なんかからも、これからの彼女が楽しみです。

そわそわした寂しい気持ちというのは、やっぱり、旧採点方式から新採点方式に変わって、競技としては激動の数年が、ちょうど彼女(たち)の選手として一番いい時期に当たって、いろんなことがあったけれども、おしまいの方はほんとに素晴らしいプログラムを見せてくれて素敵だったなあ、という感じです。

悲運だったと言われがちな彼女ですが、そういう時期に選手だったのは浅田真央だけじゃないです。たくさん素敵な選手がいましたし、今も現役で続けている選手もいます。単に、浅田真央は多くの人にとって自画像のように思えたところがあったんじゃないかなと思います。浅田真央は悲運だった、と言っている人は、多分、自分自身の人生の苦々しさを投影してしまっているんじゃないかな。オリンピック銀メダリストで、三度世界選手権チャンピオンになり、現役ながら自身主催のショーもあり、大学では彼女のためにリンクをつくった。そういう人でありながら、多くの人にとって「私と同様に、恵まれない中頑張っている真央ちゃん」と見えたというのは、彼女自身の魅力所以とはいえ、私にはちょっと気の毒に思えていました。人々の心の穴にすっぽり入っちゃったのかなあ、とか。でも、そんな私の気持ちを吹き飛ばすほど、ここニシーズンの彼女のプログラムは素晴らしかった。特に 2016 - 2017 シーズンはエキシビションナンバーまで含めて、パッケージとしていて充実していて、大好きでした。衣装もかわいかったし。

競技の理想を議論してルールを設計して運用して検討して話し合って設計しなおして、という繰り返しの只中にフィギュアスケートがあった時代にトップスケーターとして競技に参加していた人たちも多くが引退して、ついに浅田真央も引退ということで、いよいよ、新採点生え抜き世代の時代だなと思います。

もちろん、そんな中でもカロリーナ・コストナーアシュリー・ワグナーミライ・ナガスといった選手たちはまだまだ選手として競技会に姿を見せてくれているわけで、それがほんとに嬉しい。ある程度年齢を重ねて、体もしっかりしているスケーターのスケートはやはり見応えがあって、リンクインした瞬間からわくわくします。できれば、一つの大会に 10 代から 20 代後半、30 歳くらいまでまんべんなくいてくれると、スケート好きとしては嬉しい。

ここ数年、全日本選手権を見ていると、ジュニアからシニアに上がったばかりの年齢の若い選手たちがほんとに上手で、指導体制の充実が伺えますが、彼女たちに大学に行ってからも活躍していってほしいなと思います。今は全日本の最終グループが 10 代の選手で占められているような、そういうめぐり合わせが続いていますが、このまま、樋口 新葉ちゃんたちも 20 代になって、見応えのあるプログラムを演じてくれると期待しています。最近のスケート連盟からリリースされる情報を見ていると、以前の場当たり的な雰囲気が消えたように感じることもあって、期待できるんじゃないかと思っています。

ざべすのきまぐれ日記:2017 年 3 月に見た映画メモ

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ざべすよ!

雨子がスケートを見るのに忙しいっていうんでかわりに書いています。

3月は雨子、また風邪をひいていたの。だからざべすたち、あんまり映画館に行けませんでした。でも見に行った映画がとってもおもしろかったのよ!

3月1日 「ラ・ラ・ランド」@立川シネマシティ

就職するのが大変っていうんだけど、あんまり大変そうに見えなかったわ。最近、CIAの人がこつこつまじめに暮らしてたら大変なことになっていう映画を見たばかりだし、それに、ざべすはスターより大王になりたいのですこし眠くなりました。

3月1日 「ジギー・スターダスト」@立川シネマシティ

とってもきれいな人がみんなにおもしろいお話を歌って聞かせてくれるの。みんな泣いていたわ。英語だからざべすはよくわかんなかったけど、♪ぐらんどこんとろーるとぅめいじゃーとむっていう歌は覚えているの。その曲を歌ってもらったときの気持ち、どう言ったら良いかわからないわ。

3月1日 「ナイスガイズ!」@立川シネマシティ

これはざべす、とっても気に入りました。椅子の上で何度も飛び跳ねてしまいました。だって、ざべすみたいに小さな女の子が大活躍するのよ! 車のトランクに忍び込んだり、スパイみたいなことしたり、少しお姉さんの女の子を助けてあげるの。おじさんたちもがんばっていたわ。上からどんどん人が落ちます。

3月2日 「アントマン」DVD

泥棒のお話なんだけど、ああ、泥棒にも心があるわ、がんばって! っていう気持ちになりました。

3月3日 「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」DVD

ほのぼのしたお話でした。金髪の女の人がずっとかわいそうだったけど最終的にはかわいそうじゃなくて、とても幸福だということがわかって安心したわ。

3月9日 「SAFE/セイフ」@午後のロードショー

すっごく頭の良い女の子が、そのせいでマフィアで働かされるの。たいへんよ〜。ざべすだったら……どうしたらいいかわからないわ! でもそんな中でも助けてくれる人はいるのよ。この、助けてくれる人がとっても不思議な人(注:ジェイソン・ステイサム)でおもしろかった。

3月11日 「ラブ・アゲイン」DVD

これは雨子が「ひゃはははは」って笑いながら見て、お友達にせっせとすすめていたけど、ざべす、あんまりよく覚えていません。男の人が離婚されちゃうの。そのときに妻が「私うわきしていたの」って告白すると、男の人は「聞きたくない。離婚に同意するからそんな話は聞かせないで」って言うのよ。ばかね。ちゃんと話し合わなきゃ。って思ってたら一年かけて話し合うことになってしまった……というお話だったかしら? 「ラ・ラ・ランド」の二人が出てきて、なんだかこっちの方が良いムードだったのは覚えています。

3月13日 「お嬢さん」@立川シネマシティ

時々雨子が「見ちゃだめ」ってざべすの目を両手でふさいだの。でもお話は十分わかりました。本に振り回されてきた女の人たちが本に復讐するのよ。痛快ってこういうことを言うのね。

3月13日 「ヤング・アダルト・ニューヨーク」DVD

えーっとね、これはざべす、あんまり覚えていないのですけど、雨子は満足したみたい。顔の長い男の人がずるいことをするのよね。でもおじいちゃんみたいな人が「それで何が悪いの」みたいな感じで受け入れちゃうの。ざべすは「嘘をつく」とか、ダメなものはダメでいいんじゃないかなあと思います。

3月14日 「ミスト」@午後のロードショー

こわくて途中で隣の部屋に逃げたりしたのでよくわからなかったけど、大きな虫が一番こわかった。爬虫類みたいなのもこわいけど、虫がこわいわ。

3月15日 「ファイナル・デスティネーション」@午後のロードショー

ピタゴラスイッチみたいなので人が死んじゃうの。こわかったわ。「わー!」ってなった後、時々笑ってしまったのはどういう気持ちかしら?

3月16日 「哭声」@シネマート新宿

ある村に病気が蔓延して、それを解決しようとする三人の魔法使いが、それぞれじぶんの考えでがんばった結果……というお話で、ざべす、とってもおもしろかったわ! ずっと立ったまま見てしまいました。今でもどきどきしちゃう……。

3月28日 ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」@午後のロードショー

アメリカから来た転校生が東京でドリフトするの。

3月28日 ミッション:インポッシブル / ゴースト・プロトコル」TV

筋肉質な天使みたいな男の人が世界を救うお話よ。おもしろいメカがいっぱい出てきて興奮しました。それに何度か天使も死にかけました。無茶なミッションだけど、「これしかない」「できる」ってベンジーさんに言われるとそういう気がしちゃうから不思議ね。ざべすはまばたきするとコピーできる機械がほしいです。 

「ラ・ラ・ランド」を見て考えたこと

「セッション」も「ラ・ラ・ランド」もこれまでの映画にはなかった夢追い人の描き方をしていると思う。とても変わった作劇方法で、夢を追う人が何かを選んで邁進しているのと同時に捨てているものを映していく。彼ら彼女らが何を捨てているかというと「喝采」風に「故郷」とか「愛」とか、そういうものじゃなくて、人としての「いい感じ」とか、「友情」とか、「行儀」とか「節度」とかそういうもの。そういったものを捨てて、夢を追うってことが、はっきりと「あれかこれか」という感じで問題化されているのではなく、夢を追う中に織り込まれて描かれていくので、見ながらちょこちょこつまずいていく。

週刊文春では絶賛なのに、週刊プレイボーイではそうでもないという具合に媒体で評価が割れるのは、この「ちょこちょこつまずいていく感じ」に対する反応の差なのではないかなと思う。

多分、監督には、私たちの生きているこの世界も、私たちも、全然素晴らしくない、なにもかもみんな、だらしない、醜いっていう主張がある。

そのだらしない人々がだらしない世界で音楽を奏でる。大体は失敗するけど、ごくまれに成功する。それでいいでしょっていう主張がある。

そう考えるとおもしろいなあ、おもしろい映画見たなあっていう気になるんだけど、見ている間は主人公たちと一緒にけつまずいているから、後味が苦い……っていうより、後味がみっともない。何だか恥をかかされたような気分になる。意外と他のどんな映画よりうんざりした気分になるし、自己嫌悪に陥る。

そんなわけで、私にとってはこれからもちょっと要注意の監督で、見る場合は誰かと見に行くようにしようと決心しました。

見る/見ないの二択だったら、見た方がいいと思います!

 

Ost: La La Land

Ost: La La Land

 

 

Whiplash

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