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雨降り

幽霊について

You lay your love around me.

行ってきました!
 

 
オープンしたばかりの EX THEATER ROPPOGI にこのメンバーが集まると聞いて、ダッシュで行ってきました。
「六本木と言えばシネマート六本木」な私にとってはかなりハードルの高い会場でしたが、事前に一本映画を見て、自身を街にならしてから臨むことで、ためらいを払拭しました。
 
スケッチ・ショウや『BLUE MOON BLUE』が大好きなので、久しぶりの、エレクトロニカ高橋幸宏で、しかも砂原良徳テイ・トウワといったメンバーが同じ板に乗ると思えば、それだけで、緊張のあまり開演前に具合が悪くなるほど(両手で鼻から口を覆って呼吸を整えていました)。
そうだ。みなさんやってらっしゃることかもしれませんが、私はスタンディングのライブのときは、なるべくカップルとカップルの間に挟まるようにしてます。できれば四方をカップルに守護してほしい。なぜかと言えば、カップルのいる空間には隙間ができやすいからです。カップルにまわりを囲まれて、私はフリー! この日も前方と右、斜め後ろがカップルという大変に良いところに位置取りをして快適に過ごしました。
 
オープニング映像は pupa の『meta』のリミックスに乗って。ここで私の角度からは砂原良徳とゴンドウトモヒコがジャンプしないと見えないことが判明。あーん。
あーん、とか言ってる間に急に「CUE」。うわー、今日の「CUE」、最高! とか喜んでるうちに不意打ちの「BALLET」、「Now and then」ときて、ブライアン・イーノジョン・ケイルの「Lay My Love」を LEO今井高橋幸宏のかけあいで。この日は幸宏の喉が落ち着いていて、しっかりしたヴォーカルを聞かせる LEO今井とのコンビネーションがとろっと上質に仕上がっていて、と…………っても素敵でした。
そこに、テイ・トウワの「Radio」が始まったときは自分でも意外なほど大喜びしてしまいました。当然やるだろうとは思っていたのに、それでも「わーい」と飛び跳ねました。昨年リリースのこの曲、かなり気に入っていて、昨夏はほぼ毎日聞いていましたし、フェスではこの曲に向かって走りました。幸宏のへろっとした歌いっぷりも好きで、ライブではこのへろへろに磨きがかかって楽しかった。この「Radio」から「Radioactivist」への展開も、かなりのお気に入り。
この後、ボブ・ディラン「Don’t Think Twice, It’s Alright」のカヴァー。ギター二本とユーフォニアムで。これがなぜかエレクトロニカっぽい響きに仕上がっていて、不思議に素敵だった。「難しいんだけど……」と言いながら歌い始めたそれは「……難しそう!」という仕上がりで、危なっかしいところもありつつ、なんだか、とても良かった。ふらふらした歌い方なのに、「この曲は、こういう風に歌うんだよ」という優しい主張があって。そこから続けて「I Need You」、「Everybody Had a Hard Year」とビートルズ関連のカヴァーが続きました。「I Need You」、かわいかった。
さて、後半に入って、幸宏はドラムセットへ移動。ここまでも、とてもとても素晴らしかったけれど、ここからはハイライトと言うにふさわしい、ゴージャスな時間。なにせ「Turn Turn」と「Still Walking to the Beat」と「中国女」がこのメンバーのプレイで一気に聞けたのですから。「Turn Turn」の風圧! 「Still Walking to the Beat」の風圧! 「中国女」の風圧! 大きな音なのに、耳を澄ませて聞いた。「Turn Turn」、最高だった。なんせかわいかった。「Still Walking to the Beat」、確実に盛り上がるけど、この日の盛り上がりは最高。じらしてじらしてどーん。その「どーん」からの「中国女」の大変にキュートな音! 冒頭の「CUE」でもそうだったのですが、ゴンドウトモヒコのフリューゲルホルン/ユーフォニアムの音がおもしろかった。まず、「あ! こんなフレーズをこんな音色で!」という驚きがあって、「これはまりんの仕事かしら?」とジャンプして確かめると、なんとフリューゲルの仕事……! という瞬間がちょいちょいあって、これがこの日最大に楽しかった。
そしてここで、「もうそろそろ終わり」という無情の声。えー! 朝までやって! という会場の声に、「テクノっていうのはそういうもんなの。ちょっと飽きてきたな〜なんてところまでやらないの」という幸宏のお言葉にしぶしぶ従う我々。でも大好きな「Disposable Love」をかっこいいアレンジで聞かせてくれて、あっという間に機嫌が直る我々。本編ラストはみんな大好き「Drip Dry Eyes」。「Drip Dry Eyes」の例の音はきれいに響いていました。さすが。
全体として、奇抜なことをして驚かそうというよりは、原曲に忠実に、きちっと練り上げていった結果、とてもフレッシュに仕上がったという感じで、甘やかだけど大人っぽいライブでした。甘酸&知的&ちょい苦。「Something in the air」でぱっと終って、ぱっと解散。
あの瞬間、宇宙いち楽しかった。
 

RED DIAMOND~Tribute to Yukihiro Takahashi(通常盤)

RED DIAMOND~Tribute to Yukihiro Takahashi(通常盤)

BLUE MOON BLUE

BLUE MOON BLUE