雨降り

幽霊について

祝宴! シェフ、エクスペンタブルズ3、インサイド・ルーウィン・デイヴィス、デビルズ・ノット、6歳のボクが、大人になるまで、

11/1 (土) 「祝宴! シェフ」
青春映画。近いテイストの映画としては「マイ・ブルーベリー・ナイツ」や「コーヒーをめぐる冒険」等々。ただし登場人物がいちいちひとくさり踊ったり歌ったりしないと何もできない困った人たち。さあ開店というときに、まずダンス。好きだよ、と一言言うためにまずは小話。でも物語の根底にはしっかりした道徳と常識がある。付け焼き刃の料理で若い子がいきなり優勝したりはしない。代わりに、ちょっとした仕事が与えられる。これらの映画の共通点は、若い人にとって、世界が遠く広いということが前提になってること。世界が遠く、どこまで行っても果てがなさそうに見える。それが青春映画の条件だと思う。そう考えると、青春映画を今つくるのはすごい挑戦的なことなんだなと気付く。見た直後はただひたすら楽しくて、主題歌が頭を離れなくて大変だったけど、後になって考えてみると、かなり意識してこのテイストを生み出したのだなと思える。
 
11/8 (土) 「エクスペンタブルズ 3」

エクスペンタブルズ3

エクスペンタブルズ3

とにかく今日日めずらしいエンドロールの長さなのである。全員紹介しなきゃならないから! それに人生は長いので、エンドロールが長いのは至極当然。でも、エンドロールが長くて許されるのは「エクスペンタブルズ」だけ!
 
11/14 (金)「セルラー(DVD)
セルラー [DVD]

セルラー [DVD]

怖かった! だって、高校の理科の先生と、小学生と、顔に変なパックして「ひりひりする」とか言ってるおまわりさんが束になったって、ジェイソン・ステイサムにかなうとは思えない。しかも、被害者が必死につないだ電話の先にいたのは、ちゃらちゃらした大学生。他の映画だったら映画開始 15 分で死んでるようなちゃらちゃらぶり。ああ、あのちゃらおが電話を取った瞬間のショックからまだ立ち直れない。
 
11/17 (月)「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」
友人を失ったルーウィンがふらふらと歩きまわり、猫に振り回され、人に罵声を浴びせ、浴びせられ、死体の乗った車を後にしたり、「お前は大切なものを失ったんだ」と改めて他人から言われてしまったり、もう、立ち直れないと思ったところで、さらに底が割れ、で、結局今日も同じ歌を歌い……でもふっと、久しぶりの曲もやってみたりする……みたいな……。これがなぜかずっと退屈せず最後まで見られ、今でも時折、ああ、ルーウィンは今どうしてるかなとか考えたりする。
 
11/19 (水)「デビルズ・ノット」
ひとりの調査員(コリン・ファース)の粘り強い調査が主軸となって展開する裏で、被害者の母(リース・ウィザースプーン)の中で静かに疑念が目を覚ます。裁判の最中、二人がそれとなく互いを見、あるいは見ないふりをし、といった視線の交錯が印象的。この二人が向かい合って心中を語り合うラストに向かってじわじわと進行する物事から目が離せなかった。おもしろかった。
 
11/19 (水)「6歳のボクが、大人になるまで」(原題:Boyhood)
Boyhood

Boyhood

6 歳だったネイサンくんが、途中で一回どえらいこともありますが、基本的には大事故に遭ったり大病したりといった命が危ぶまれるようなこともなく、なんとか 18 歳になりおおせたというだけの映画で、それがなぜかものすごくおもしろい。観客席ではずっとくすくす笑いがたえず、時には爆笑も。2 時間 45 分あって、「だがあっと言う間」ということもなく、長いことは長いのだけれど、ああ、ずっと見ていたかったなと、思うようなラスト。イーサン・ホーク演じるお父さんが、仕事も決まらず音楽とかやりながらふらふらしてた時期に同居してた友達が、ちゃんともう一回出てきたのはびっくりした。あの「びっくり」は現実の「びっくり」に限りなく近かった。もーのすごい、おもしろかった。