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雨降り

幽霊について

最恐ファンクラブ描写大賞2015

ファンクラブ要件

  1. 一人のカリスマに忠誠を誓い、集団でついていく。
  2.  当人たちにもコントロールしきれない熱狂がある。
エントリーNo.1「リッチモンド・ヴァレンタインのフォロワー」のみなさん@「キングスマン」

kingsman-movie.jp

リッチモンド・ヴァレンタインと富豪のみなさんは、あのテロで本気で世界を良くしようと考えていた節がある。そこが狂ってるかな。ただ自分たちの利権に対するこだわりは大きいので、熱狂度はやや低め。リターン部分がはっきりとした利益なので、カリスマ度も低いのかも。

 

エントリーNo.2「ファースト・オーダー」のみなさん@「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」

starwars.disney.co.jp

公開したばかりなのでおいそれと書けませんが、あのおやびんは何なのでしょう。どうしてあのような恐ろしいルックスなのでしょう。「恐怖で支配する組織は、立ち上がりが強い」の代表格のような組織で、大変強いです。あの武器強すぎ。今後どうするんでしょう。ただ、どうも人員を誘拐、拉致などで集めている節があり、熱狂度は低く、そこにもろさがあります。でも、恐怖は動機として相当大きいので、しばらくはあのおやびんの元、何でもするでしょう。

 

エントリーNo.3「スペクター(フランツ・オーベルハウザーファンクラブ)」のみなさん
エントリーNo.4「00 部門」のみなさんとフランツ・オーベルハウザーさん@「007 スペクター」

www.youtube.com

これは珍しい、映画全体がフランツファンクラブ対ボンドファンクラブになっているケース。フランツファンクラブは非常に統制が取れており、優秀かつスピーディです。はっきりと要因が示されるわけではありませんがあの速度、あの態度に並々ならぬ忠誠心、熱狂、心酔といったものを感じます。フランツファンクラブは悪事の相談を一箇所に集まって口頭でするというフレッシュなやり方を取っており、そこだけ見ると悪どさを感じません。ただ、フランツが好き……としか思えない情熱を感じます。

そのフランツ様がなぜか情熱を傾ける相手がジェームズ・ボンド。フランツファンクラブとしては辛いことでしょう。だって「オレたちのフランツ様」はよそのカリスマ、ボンドに夢中なのですもの。例えるなら「オレたちの鞘師里保三浦大知のパフォーマンスに夢中で留学してしまうがオレたちは鞘師里保が好き」という感じでしょうか。その屈折もフランツファンクラブに陰影と情緒を与えていて、大変に味わい深いです。

ボンドファンクラブはボンドが好き♡な上に、個々がしっかりしていて強いので、チームとしては当然強いです。自我をなくした集団は最初は強いけど最後はこういう一人一がしっかりしたチームに後手を取ることになります。

 

エントリーNo.5「チーム・イーサン・ハント」のみなさん@「ミッション・インポッシブル ローグ・ネイション」

www.missionimpossiblejp.jp

ボンドファンクラブとイーサンファンクラブではどっちが強いのだろう。とても良く似た組織です。素敵なボンドと素敵なイーサン。かわいいQとかわいいベンジー。組織全体からすれば辺境に位置していて、常にリストラの危機と戦っています。イーサン・ハントは「モテ」部分に味わいがあるのが特徴で、今後「若い女性に袖にされるイーサン」なども見られそうなところが魅力です。

 

エントリーNo.6「ウォーボーイズ」のみなさん@「マッドマックス 怒りのデス・ロード」

www.youtube.com

イモータン様にどこまでもついていくウォーボーイズです。おそらく彼らも誘拐されてここに来たであろうに、忠誠心は抜群。目が合ったと言っては喜び、お声がけいただけようものなら次の瞬間、死んでもいいといったありさまです。イモータン様は恐怖だけでなく、アイデンティティーをコントロールすることによって熱狂を生み出しています。そんなイモータン様ですら名前を奪うといったことはしていないというのが味わい深いです。名前を奪ってきた歴代の権力者たちは地獄に落ちてることと思われますが、再度猛省していただきたい。

 

エントリーNo.7「フォン・ユィシュウと私達」@「カンフー・ジャングル」

kung-fu-jungle.gaga.ne.jp

これはちょっと定義から外れるのですが、「カンフー・ジャングル」の「みんなドニー様が好き」度はちょっと異常だったので書き留めてみました。「それをやられたら私興奮してしまいます」という場面が続く、2015年最大の反則映画。あのエンドクレジットをどうしてくれよう。

ただ、ヒロインがドニー様に比べて若すぎるのが気になりました。多少若いのは良いのですが、もう少し絵面的にドニーと釣り合うようにしてほしいのです。ドニー映画に「一騎打ち感」を。それが願いです。

 

大賞

忠誠度、熱狂度、そして愛しさと悲しさと、人類として罪悪感まで感じさせてくれた、ウォーボーイズのみなさんです!

tower.jp

 

多分「だれかのファンになる」ことが直感としてわかる人とわからない人がいて、後者の方にはそうした熱狂はおぞましいだけだと思うんですが、わかる人にとってはこれらファンクラブ映画はおぞましくもいたましい、切なさにあふれていてどうしても捨て置けないものです。

でも、カリスマにすべてを預けてしまうと全体がぐずぐずになってしまうので、チーム・ボンドやチーム・イーサンのみなさんのように、「絶対の信頼を持ちながらも個人としてがんばる」みたいな、そういう強さを持って、ファン人生を歩んでいきたいですね。