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雨降り

幽霊について

夏は青春映画を見ていました

7/13 (水)

原題:Dessau Dancers

監督:ヤン・マルティン・シャルフ

2014 年 ドイツ

1985年、東ドイツ。テレビでふっとブレイクダンスを目にしたフランクはあっという間に心を奪われる。同じように「踊ってみたい」と言い合う友人たちとトライを重ねて、路上でダンスを踊るうち、仲間も増えた。それが「非社会主義的」だとして摘発を受け、路上でのダンスが禁止されていく中、フランクのチームは政府公認の芸術集団として踊る道を選択し、人気を博していった。

ザ・青春映画。「大人はわかってくれない」、漠然とそんな気がしていた主人公たちが「そういう問題ではありませんでした」と気づいていく終盤が爽やかで良かったです。

 

原題:ヒメアノ~ル

監督:吉田恵輔

2016 年 日本

清掃会社で働く岡田は、同じ会社の先輩にせがまれて、彼が好きだという女性に声をかけた。しかしその女性は近頃ストーカーに悩まされており、その相談を聞くうちに岡田は彼女と付き合うことに。

一方その頃……。

これはこれでザ・青春映画……。うああああ、としか言えない。すごい。これを見たら基本的にもう、一生麦茶は飲めない。おすすめですが、麦茶が飲めなくなります。

 

8/5 (金)

原題:暗殺 Assasination

監督:チェ・ドンフン

2015 年 韓国

1933 年。親日派暗殺のため上海に招集された韓国臨時政府の精鋭 3 人。しかし暗殺計画は日本軍に漏れており、臨時政府警務隊長ヨムに密偵の疑いがかけられる。ヨムは密偵の汚名をそそぐため、軍隊にも臨時政府にも属さない殺し屋を雇う。

冒頭のヨムの華やかさ、まっすぐさに 2 時間後、胸をかきむしられる。とにかく、最初から最後まで見る人々を慰め、楽しませることに尽力した映画で、あっという間の 2 時間。「見る人々」として、私たちも想定されているだろうと思える、しっかりとした倫理観に裏付けされた、ポップな存在感をたたえた映画。

 

8/14 (日)

原題:The Trust

監督:アレックス・ブリューワー&ベン・ブリューワー

2016 年 アメリカ

ウォーターズは猫と二人きりで暮らす日々に慣れず、警察の仕事にも情熱を失い、ぼんやりとした日々を送っていた。そこにドラッグ絡みの、表に出せない大金の情報を掴んだ同僚のストーンがその金を奪い取ろうと持ちかけてくる。ウォーターズは聞かなかったことにできず、ずるずると……。

近年、悲惨な仕上がりの続いたニコラス・ケイジもので久しぶりにおもしろかったです。相手役はイライジャ・ウッドで、全くバディ感を発生させないこの二人組がずさんな計画を立て、だらだらと沼に歩を進めていく様にぐらんぐらんするような気持ちを味わいました。イニシアチブを取り合う……わけでもないけれどなんとなく、主導権があっち行ったりこっち行ったりするうちに、なんと……!

 

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「ブリーダー」

原題:Bleeder

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン

1999 年 デンマーク

レニーが働くレンタルビデオ店にレオがやってきて、妻が妊娠したと言う。レニーはおめでとうと言い、レオは礼を述べるが、子どもが生まれることに対する不安から、次第に言動がおかしくなっていき、妻に暴力を振るい出す。妻の兄ルイスはそのレオに激怒し、さらに暴力を振るう。それはとどまるところを知らず……。

一方、そのころレニーは……。

友だちが大変なことになっている間、レニーは好きな女の子ができて、彼女に声をかける、かけないで大騒ぎし、かけたらかけたでデートに誘う、誘わないで右往左往、誘ったら誘ったで、デートに行く、行かないで困惑しきっていました。でもレニーにとってはそれも大冒険。それがレオたちのバイオレンスな成り行きとあまりにかけ離れているので落差が大きいけれど、でもレニーの話はレニーの話なりにハードなのです。

 

原題:華麗上班族 Office

監督:ジョニー・トー

2015 年 香港・中国

株式上場を控えたジョーズ & サン社。新入社員のシアンとケイケイは日々あたふたと業務を学んでいる。チャン社長はホー会長の愛人との噂だが、副社長デイヴィッドとの関係も噂になっている。デイヴィッドは実は横領に手を染めており、上場前にそれをなんとかしようと経理のソフィに近づいていき……。

と、全くフレッシュさを感じないあらすじを書いてみましたが、全編これが不思議なセットの中で展開するミュージカルなのです。ほとんどのセリフが歌で、そのため、内心がばんばん、高らかに歌いあげられます。ジョニー・トーの映画では異例中の異例。登場人物の内心が聴けるなんて。溢れる愛と優しさ、情熱、そして後悔、憐れみ。素敵だったわ。

 

8/18 (木)

原題:シン・ゴジラ

監督:庵野秀明樋口真嗣

2016 年 日本

東京湾アクアラインでトンネル崩落事故が発生し、政府は情報が得られず対応が取れないでいる。矢口内閣官房副長官は巨大生物の存在を口にし、対応を求めるが、黙殺される。そんな中、謎の巨大生物が蒲田に上陸した。

子どものころ味わっていた、自分は到底生きていけないだろうという不安を再び味わいました。大人になっていて良かった。じゃなかったらこの映画をきっかけにひきこもっている。すごく人気のある映画で、その盛り上がりに乗れないのは残念ですが、そういうこともある、という気持ちです。あれが蒲田の上陸したときのルックスは好きでした。