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雨降り

幽霊について

次回のお茶会に備えて、全員「ツーリスト」を見ておいてほしいということ

映画

*何らかの意味でネタバレしています。

 「フォーカス」という映画がありまして、日本では 2016 年に公開されました。wiki を見ますと「ロマンティック・コメディ・ドラマ映画」という不思議な分類がなされています。美男美女が主人公で、二人の関係の進行とサスペンスの進行が交錯して、アクションなどもあり、楽しいやつということでしょう。わかります。「ナイト&デイ」みたいなのですね。「フォーカス」、スリ場面はピタゴラスウィッチみたいで楽しいし、主人公二人はいい人たちだし、文句なく楽しかったです。それで「2016 年文句なく楽しかったけど別に映画館で見なくても良かった大賞」などと失礼なことを言っていたのですが、最近テレビで「ツーリスト」を見て、この「フォーカス」やトム・クルーズキャメロン・ディアスの「ナイト&デイ」の出来の良さを噛み締めました。

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何かの組織の捜査官(だってほんとにどういう組織かよくわかんないんだもん)のエリーズが、潜入先だったが今は恋人の、なんとかっていう男への捜査を撹乱するために適当にひっかけた旅行者、フランクが実は……というお話。 

美女に美男が巻き込まれてヴェネツィアの街を右往左往するという楽しいお話。

捜査側の間抜けが度を越している(ポール・ベタニーがあんなにマヌケなはずはない)とか、「ほほう!」「そう来たか!」と思えるところが皆無で、見ていてずっと「へ〜」「ははは」といった反応しか出ないとか、オチがいくらなんでもひどいとか(ラストは捜査官が「あれ〜?」みたいな顔しておわり。そこはちょうおもしろい)、そんなところはともかく、見ていてジョニー・デップアンジェリーナ・ジョリーの雰囲気がこの映画にしては生っぽいのが気になりました。重いっていうのか。なぜか微妙にリアル。全然リアルじゃないはずなのに。アンジェリーナ・ジョリーの方は時々おもしろいのでまだしも、ジョニー・デップジョニー・デップと確信を持てない不思議な仕上がりで、「これはおそらく変装で、薄い皮をぺりぺりと剥いで中から本物のかっこいいジョニー・デップが出て来るという趣向なのであろうな」と思っているとラストまでそのまま行くという。

それで一体、このはた迷惑なカップルを誰がやればおもしろかったのか、「あはははは、あ〜くだらない、あ〜おもしろかった」と目に涙をためるに至ったのか考えて、ジョージ・クルーニーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズをおいて他にあるまいという結論に至りました。

 そうそう、この絵面よ。さすが。

てなことを「ツーリスト」を通じて考えるのはとても楽しかったです。お茶会または飲み会の話の種としては最高ではないでしょうか。

この話はここでおしまい。

私がこの手のロマンチック・ラブ・サスペンスみたいなジャンルでおすすめなのは、「デュプリシティ〜スパイは、スパイに嘘をつく」です。

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 クライヴ・オーウェンジュリア・ロバーツの二人組がこんなにおもしろいことになろうとは……。これ、初見時はテレビで録画したのを二回に分けて見ました。あまりにおもしろくてくらっくらっきたせいです。映画館で見ていたら発狂したかも。

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冒頭近く、スローモーションで取っ組み合いをするおじさん二人を見た瞬間から脳のかけがねがはずれ、一時間くらい見てもこの映画の、このお話のどの辺に自分がいるのかよくわからず、「もしかして後 30 時間くらいあるのでは」と不安に襲われ、つい一旦休みを入れてしまいました。おそろしい映画だった。そしてこの恐ろしさに勢いをつける クライヴ・オーウェンジュリア・ロバーツのどこまで本気なんだかわからないがもしかして、もしかしたら、全部本気……? と思わせるうさんくさくも重々しいムード。

おすすめです!