プール雨

幽霊について

ざべすの気まぐれ日記:2017 年 8 月と 9 月に見た映画

ざべすよ!

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おひさしぶりね。ごきげんいかがかしら。雨子が忙しいって言うんで、代わりに書いています。

 

8月13日「スパイダーマン:ホームカミング」@TOHOシネマズ新宿

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見た直後の雨子の感想:http://h.hatena.ne.jp/poolame/228784026408443174

雨子、これどういうこと?

雨子「う〜ん……」

勢いで書いたの?

雨子「う〜ん……」

まあ、なんとなくわかるわよ。

雨子「わかる?」

わかるわ。「スパイダーマン:ホームカミング」はひとつの現実として成立してたってことでしょ?

雨子「そうです」

なんかのたとえとか、象徴じゃなくて、独立してたってことでしょ。だから見終わった後もピーターくんやメイおばさん、今頃どうしているのかなあって思うのよね。ざべす、この映画に出てくる人はみんな好き。敵だった人も悪い人たちじゃなくて、あの人たちはあの人たちでアベンジャーズだわ。大きな鳥になって空を飛んで、大金持ちからちょこっと何かいただくのはそんなに悪いことかしら?

雨子「盗むのは悪いことだけどね」

そんな話したいんじゃないのよ!

雨子「もうしわけありません」

この人だって世が世ならトニー・スタークだったのよ!

雨子「そうですね」

雨子はトニーが好きだからそう思わないかもしれないけど……。

雨子「ううん、そう思うよ。ていうか、ざべすはトニーが好きじゃないの?」

好きよ! だってお金持ちだし、けちくさくないし、優しいんだもの。

 

9月7日「ベイビー・ドライバー」@立川シネマシティ

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見た直後の雨子の感想:http://h.hatena.ne.jp/poolame/81819450571995963

雨子、なんでこれ見て泣いたの?

雨子「わかりません……」

ざべす、これとってもおもしろかった。おしゃれって人を守ってくれるのね。この子は音楽と車に守られて生きているんだけど、だんだん車も音楽も守ってくれなくなっちゃう……。車じゃ、もうどこにも行けなくなるってところまで行っちゃった。ざべすだったら逃げきっちゃうと思うんだけど。

雨子「ざべすはそもそも、逃げる必要ないでしょ」

そうね!

雨子「ざべすはあんまり、内と外って考え方しないでしょ。ベイビーにとっては車の中だけが安全で親しみの持てる場所だったんだけど、だんだん外が見えてきて、侵食されていくような感覚を味わうのね」

ハンドルを持って、外の音を聞かないようにしているんだけど、人が殺されるところを見てしまうのよね。ざべす、あのとき、「あっ、世界がこわれちゃった」って思ったわ。それに、車をどんどん乗り換えていくところは、何度も変身しそこねるヒーローみたいでかわいそうだったな……。

雨子「そうねえ。かわいそうだったわね。でも最後には、彼にとって内も外もなくて、ただ信頼に値する社会が見えていたというのが良かった」

ベイビーはどうして(ネタバレ)のかしら?

雨子「それはやっぱり、いろいろあると思うけど、一つには彼が大衆音楽を聞きながら育ったってことがあるんじゃないかなあ。彼を支えた音楽を生み出した社会っていうものを、ベイビーは根っこのところで信頼してたってことなんじゃない」

雨子もそうなの? 信頼している?

雨子「ベイビーみたいに、信頼して飛び込んだ瞬間はあったよ」

ふうん。

あっ、ざべすはそれから、お父さんのいないベイビーに対して、男の人たちがお父さんになりたがったっていうのもすっごくおもしろかったです。

 

9月13日「スキップ・トレース」@TOHOシネマズ新宿

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雨子の直後の感想:http://h.hatena.ne.jp/poolame/227148632800278628

雨子はジャッキー・チェンの映画を見る前はいつも複雑そうな顔をしているの。見終わった後も大抵、複雑そうなの。どうして?

雨子「ジャッキーが複雑だからよ」

そうなの?

雨子「うん」

ふうん。ざべす、この映画は楽しかったわ。ユーラシア大陸を二人の男が旅するの。主人公たちは立場や職業は全然違うけど、考え方や話し方がシンプルで、ざべすにも言っていることがよくわかりました。みんな、あんな風だったらいいと思わない?

雨子「うん。それがジャッキー・チェンなのよ」

ふうん。

 

9月27日「ダンケルク」@TOHOシネマズ新宿

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雨子の直後の感想:http://h.hatena.ne.jp/poolame/81819895420375114

こわかった。

いっぱい考えたんだけど、(考えたことは)忘れちゃった……。

最後に新聞が出てきて、そこにこの撤退戦を賞賛する言葉が並んでいて、二人いた兵士さんのかたっぽうはとても読めなくて、もうかたっぽうが読むでしょう。

あのとき、すごく不安になったわ。言葉にした瞬間、なんかおかしくなっちゃう。

あと、1940 年のお話なんだけど、ここからみんな、立ち直っていないんだなあと思いました。今、この映画がこんなふうにできて、すこし、立ち直りつつあるのかなとも思うんだけど、そういう人ばっかりじゃないから、先のことはわからないと思いました。

ざべすからは以上です。