プール雨

幽霊について

駒込散歩

東京で一日遊ぶなら、上野でもなければ新宿でもない。駒込こそ至高。

そういう主張を本日はしたいと思います。

1. まず六義園に行く

www.tokyo-park.or.jp

JR 山手線駒込駅を降りて、徒歩 5 分もすればそこに六義園。1702 年、川越藩主柳澤吉保が設計指揮して完成させた回遊式築山泉水庭園です。昔の金持ちはやることが豪快ですね、などと言いつつ一歩足を踏み入れればそこは、山……?

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全体像が見えません!

うわあ! と歩きつつ、気を落ち着けるために適当なところで休憩。あまりに高級なお抹茶は出汁の味がして不安になりますが、こちらは乾いた喉を適度に癒やしてくれ、「ああ、おいしい」と素直にさっぱりします。

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お菓子はそこから見える風景を模しています。松に紅葉。

この日はお天気もよく、ことさら木々がきらきらと美しかったです。

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きらきらです。

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真っ赤です。

そしてあがったりさがったりしているとぱ〜っと開ける視界。

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こんなのつくっちゃってすごい

どこから見てもそこが正面のように見えます。

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計算しつくされている配置。

橋を渡る人の姿が池に映るのでそれがおもしろくてずっと見ていました。

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橋もあちこちに

今日はちょうど紅葉が見頃だったので、どこを見てもきれいでした。

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木の幹が透けて、それがきれいです。

広大な庭なので、お休み処がちょこちょこあるのも魅力です。今日目に入ったのでは 4 箇所かな? 休みながらお散歩すると情趣も一層増すことでしょう。

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魅力的な茶屋

2. 東洋文庫に行く

www.toyo-bunko.or.jp

六義園からほど近いところに東洋文庫があります。岩崎久彌設立の東洋学の研究図書館です。有名なのはこのモリソン文庫ですね。

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ばばーん。

ジョージ・アーネスト・モリソン(1862〜1920)はジャーナリスト。中華民国総統府顧問在任中蒐集した極東関係文献がずらり。

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ずら〜り

このモリソン文庫の裏に不思議な廊下があって、ここを渡っていくと、企画展の展示室です。今は「東洋文庫北斎展」を展示中です。美術館の展示とちがって派手さや華やかさはないのですが、「よく、これをここに持ってきたなあ」というような美術の枠を超えた調査力が魅力です。

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ちょっとこわいです。

3. 町歩きも楽しいです

東洋文庫のすぐそばに「青いカバ」という本屋さんがあります。

www.bluekababooks.shop

さすが駒込ということなのか、充実の品揃えでした。新刊の話題作もあり、なつかしい哲学の定番もあり、詩や短歌、俳句などもあり、おもしろそうな本でぎゅうぎゅうでした。うーん、やっぱり『発酵人間』(ミステリ珍本全集 03)、買うべきだったかなあ。他であんまり見かけないものなあ。

六義園東洋文庫を後にして、次は旧古河庭園を目指します。歩いて 15 分くらいです。一本道なので、のんびり行きます。

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古い郵便局を見たりしつつ。

この通りは雑貨のお店、イタリアン、フレンチ、お蕎麦、中華、ベトナム料理、カフェと何でもあり、ここから先は想像で言いますが、大体どこのお店に入ってもおいしいのではないでしょうか。駒込に行くと「お昼は適当にどこか入っちゃおう」ということになるのですが、必ずおいしいです。

また、しもふり銀座というなが〜い商店街があって、そこでもちょこちょこといろんなものが食べられます。

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し〜ちゃん活躍の図。
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「エネルギースーパーたじま」

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酒まんじゅう

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ぶたまん。

そしてこの商店街をぐいぐい奥に進むとそこには魅惑の……

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猫だまりスポット!
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つねにいらっしゃるお猫様の皆様。

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絵になるう。

猫だまり。猫だまりには首輪がある子もない子もいました。近隣の猫の集会所になっているようです。

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魅惑のY字路。

4. 旧古河庭園で気が大きくなる

駒込散歩も佳境です。

旧古河庭園は古河虎之助が 1919 年にばばーんと建てた洋館で、武蔵野台地の斜面に建っているので、「庭が谷の底にある」的なことになっており、「谷のあるひとんち」として、なかなかのでかさを誇っております。

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ばばばばーん

運が良ければ中の見学もできるようでしが、今日は貸し切り。残念。

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入れてくれよう

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ぐるーり

裏手に回って、お庭を見つつ、斜面を降りていきます。

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一段低い庭から。

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さらにもう一段ひくいところから

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谷側は和風の庭園です

午前中に六義園を見て気が大きくなっていたので、この古河邸を見ながら「使いやすそうじゃない?」「それほど広くないじゃん」と、大人物感を醸してしまう雨夫さんでした。

この日、12 月 8 日は名残の薔薇の日。12 月 9 日には春薔薇のためにすべて切る予定になっているとかで、ぎりぎりセーフでした。

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恒例。

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紫の薔薇〜。
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きれいよ〜。

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好きな薔薇が見られてよかった。

ふう。

一日みっしり遊んで楽しかったです!

今日は満席で入れなかったのですが、駒込には百塔珈琲というおいしいコーヒーのお店もあります。

shop.hyaqtoh.com

そんなわけで、駒込、おすすめです!

GPS @ テレ朝のふしぎさ

今年もフィギュアスケートGPSの放送はひどかった。

まだ完了してはいないけど、これから挽回するのは不可能だと思うから「ひどかった」と言う。

まず、前提として「世界一決定戦」ではない大会のことをそう言い続けていること、対戦競技ではないものをまるでそうであるかのように報じ続けていること、これらが何年も何年も変わらず続いていることに驚く。

スタッフの代替わりみたいなもののサイクルが早いのではないか。そうでないとちょっと考えられない事態だ。新人がフォーマットを踏襲して作る際、「どうしてそうなっているかわからないもの」を変えるのは手間がかかるし場合によっては勇気がいる。だからとりあえず、前例を踏襲する。ふつうなら、作業を繰り返す過程でだんだんその間違いに気づく。そして徐々に変わっていって、以前よりはましなものに近づいていく。フジのフィギュアスケート放送はそのように変化していっている。テレ朝の放送は間違いの内容、その度合い、結果としてのみっともなさがずっと変わらない。言いたくないが、かっぺ感がすごい。「おらが村が世界一だ」感がすごい。だから多分、ちょくちょくスタッフが変わるというか、新人スタッフがフォーマット通りに作らされて、すぐ異動になっているんだと想像する。そうとしか考えられない。そのようにして間違った形式が受け継がれてテンプレとして強固なものとなっているのではないかと想像する。「伝統」が生じる最もあほらしい過程を見せられているのだと思う。勉強になる。「伝統」なんて多分、こんな程度のものなんだ。なぜそうなっているかわからないから変更できない。その繰り返しにより、ますます変えられなくなる。

それからファクトチェックが非常に甘いのも特徴。事実と違うことをばしばし言うのは、ほんとにひどい。今回、GPF では「荒川静香から羽生結弦への継承」という物語補強のために 2010 年のトリノワールドのことを棚上げというか、昨日(男子シングル SP)見ていた感じでは、スキップしていた(荒川さん自身は日本人選手に力を与えてくれることの多い会場というような表現)。歴史の捏造が行われている過程をこれまた見せられているわけで、本当に勉強になる。「お話」を先に作ってそれから現実に臨むやり方はこれほど醜く、間違いを多く生み、かつ後戻りが効かない、罪深いものなのだ。

仕事としてやってはいけないことの詰め合わせの様相を呈しているので、勉強のつもりで拝見していますが、やはり「見ない」という選択肢もあるなあと毎年思います。
おととしくらいに、「もうテレ朝でスケートを見るのは金輪際やめよう」と決心しました。が、つい競技自体がおもしろいので、見てしまうわけです。ロシアなんかは選手の層が厚くて、世界選手権だけを見ていたのでは見られない実力者がたくさんいますし。私の感覚ではテレ朝に「人質を取られている」のに近いです。

ざべすのフィロソフィー&リアリティー・ツアー・ファイナル 〜のんほいパークに行きましょう〜

ざべすよ!

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クイーン・エリザベスさんという薔薇です

みなさん、「のんほいパーク」ってご存じですか? 愛知県豊橋市大岩町大穴 1 - 238、豊橋総合動植物公園、「のんほいパーク」です!

www.nonhoi.jp

植物園、遊園地、動物園、自然史博物館が渾然一体となった施設です。この日、豊橋観光に出た私たちですが、早朝から活動を始めたのが功を奏し、お昼前にはひととおり行きたい場所に行き尽くし、「どうする? のんほい?」ということになったのです。ざべす、ずっとのんほいに行きたかったので、うれしくなりました。

なのにそのとき、雨子の唇が「駅の向こうに古書店があるから、そこで本を買い込んでカフェに行って読もう」のかたちになりかけたのを、ざべすは見逃しませんでした。

封殺!

すかさずざべすがした「のんほい、行きましょうよ!!」という主張が全会一致で受け容れられ、やっとこさ、おでかけできたのです。

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入ってすぐのところにあります!

ざべす、遊園地、大好きです!

水飲み場もおもしろくて、大好きです!

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ふざけています!

ざべすたちはメリーゴーラウンド、コーヒーカップ、観覧車に乗りました。遊園地ゾーンと動物園ゾーンの間にたっぷりした芝生やテーブルがあって、みなさんそこでお弁当をお召し上がりでした。とってものんびりした空間です。ざべすたちも動物園ゾーンに行く前に、ここでちょっと休憩しました。

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ざべす、乗りました!

ざべす、動物園、大好きです!

でもここは、今まで行ったどの動物園とも違っていました。とにかくとっても広くて、みんなの〜んびりしているのです。動物園じゃなくて、ふつうの森みたいです。

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お食事中です
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ひろ〜〜〜いです

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くまさん、寝ていました。

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寝ています

ライオンさん、寝ていました。

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すやすやです

とらさん、野生を感じません。

近くにいた大人の女性が、「えっ! ……とらって、とらって、こういうものなの……? え……?」と心底びっくりしておいででした。きっと『山月記ごっこをする気満々だったのですね。李徴さんがこんな調子だったら「まあ、それもいいんじゃない」と人は判断するのではないでしょうか。

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我が友、李徴子はおねむです

そしてカンガルー。

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だらだらしています

この辺りで、雨子の具合が悪くなり、一瞬休みました。雨子には刺激が強かったようです。「とら……わが友……」とうわごとを言いながら水を飲んでいました。

でも雨子はわりと「遺伝子」とか「ネアンデルタール人」とかそういう話が好きなので、次は自然史博物館と聞いたとたん猛然と元気が出、ぐいぐい歩き始めました。

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でっかいです!

なんらかのミイラ。

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ひからびています!

復元された何らかの骨格。

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でっかいです!

雨子はじんるいの仲間っぽいひとたちの頭蓋骨をたくさん見てご満悦でした。「ウニとじんるいの距離……」と言ってにやっとしたので、ちょっとこわかったです。

のんほいパークはとにかくひろ〜〜〜〜〜〜くて、ほんとに隅から隅まで見ようとしたら丸一日かかると思います。ざべすたちは植物園をスキップしたのですが、それでも、午後みっしり使ってぎゅうぎゅうでした。

ざべすたちは歩いたのですが、園内をぐるぐるするバスもあるほどです。

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赤いバスです

突然ですが、これは始祖鳥をかたどった始祖鳥時計です。これ、我が国にもほしいなあと思います。かっこいいです!

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時間合ってました!

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ひろくてのびのびしました

のんほいパークに住みたいな。

でもざべすにはざべすの国があります。

ざべす、おうちに帰ります。

豊橋はとっても刺激的でおもしろかったです。新幹線に乗ったときはちょっとだけ涙が出ました。ばいばい、豊橋。また来るからね。

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豊橋を時々思い出します

大胆弁当

11 月 18 日 〜 30 日のお弁当

1. 買ってきたコロッケでのり弁

前日に買ってきたコロッケとささみとチーズのフライを切って、魚焼きグリルで焼いて載せるだけという大胆な作戦に出ました。さすが専門店のコロッケだけあって、おいしかったです。

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買ってきて切ってあっためて載せた

2. ベーコンエッグ丼

この日私は昼間、映画館で『ジョーカー』を見ていました。私がいい椅子に座って暗闇で小刻みに震えていたころ、夫が職場でこの大胆な弁当を食べていたかと思うと味わい深いものがあります。

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大胆なメニュー

3. 枝豆と梅干しのまぜごはん弁当

つくねは蓮根入りでまあまあおいしかったと思うんですが、この頃雨夫さんから「竹の子の煮物はいつまで続きますか?」と聞かれ、「なくなるまで続きます」と答えて衝撃を与えまして。

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好評だった枝豆と梅のまぜごはん

4. 鶏つくね弁当

このときもごはんに何かまぜたと思うのですが、すっかり忘れました。つくねは醤油とみりんで味をつけたのと、チーズのっけて焼いたのと二種類。「弁当用につくねをつくってある」という安心感のせいでしょうか、後でじっくり見るとなかなか雑な詰め方になっています。

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竹の子で野趣を表現

5. 牛丼弁当

牛丼は簡単でいい。煮ればいいから。

この週から登場したさつまいも。お弁当箱のなかでかさばるのでとっても便利。青菜にまぶしたのは、鰹節じゃなくて、鶏の削り節というものです。めずらしいと思って買ってみた。おいしいような気がします。

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困ったときの牛丼

6. のり弁

うひひ。

生協で買ったちくわの磯辺揚げと五目豆腐揚げをのせただけ。

雨夫さんはわりとちくわの磯辺揚げが嫌い……ってほどでもないんでしょうけど、「どうでもいい」という感想をお持ちのようですが、私はこれがわりと好き。でも自分ではつくらない。家で揚げ物しようってときはそれなりに覚悟をもってするからちくわの磯辺揚げをやろうって気はおきません。だからここ何年も食べたことなかった。久しぶりに食べたらおいしかったです。

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私だけがうれしいちくわの磯辺揚げ

ちょっと大胆なメニューが続いた 11 月後半でした。

ざべすのフィロソフィー&リアリティー・ツアー 二日目 午前

ざべすよ!

ざべす、突然の寒さに風邪をひきそうです。みなさまはご機嫌いかが。ざべす心配です。

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さむくなりましたわ

先だっての豊橋旅行、二日目は早起きして市街観光に参りました。

まずは豊橋ハリストス正教会です。

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じゃ〜ん

とってもきれいで、ざべす入ってみたかったです。でも信仰の場ですから。こんなきれいな教会があって、町のみなさんがうらやましいと思いました。

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りっぱかつかわいいです

この教会のお向かいは豊橋公園です。

入り口にこんな風な見張り用のなにかがありました。

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入ってみたいです
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入ってみました

城址公園なので、このようにお濠の跡があります。

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お濠だったところ

お城の前には大きな、立派な木が生えていました。

この公園はお城の跡を利用していて全体にとっても立派なのですが、天守自体は明治維新まで完成しなかったのだそうです。城主が何度も何度も変わったんですって。

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大きな木です!

お城の向こうは川です。豊川という名前です。もしこの町に住んでいたら、毎日この川を見に来るのかなあと思いました。

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お城(未完)は川を背にしていたのですね

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心に残ります

木がいっぱいで、すてきな公園でした。

ここからほど近く、ロマネスク様式の豊橋市公会堂があります。

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どどん

大正デモクラシーの香りです。

ここは運がよければ見学できます。イベントが入っていなければ、できるそうです。残念ながらこの日は予約が入っていたので、ざべすたちはすごすごとまわりを一週しました。

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ぐる〜り

かっこいいです!

中に入ってみたかったけど、それは諦めました。

ざべすたちは「コーヒーとパンケーキの店 三愛」というお店を見つけたので、入ってみることにしました。

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わくわくします!

コーヒーと、

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どきどきします!

モンブランぽいパンケーキと、

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ばばん!

チーズのパンケーキです! みんなでいっしょに食べました。きれいでおいしかったわ。

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じゃじゃ〜ん

おいしくておなかいっぱいになったので、また町歩きを再開しました。

豊橋の町には、元々農業用水だったところを暗渠化してその上に造った水上ビルがあります。これがとっても不思議なので、みんな見て下さい!

このビルが建っているところが元々水路だったのです。

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ずーっと続きます

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向こう側でカーブしています
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元、橋だったところ

ざべす、とっても不思議です!

元々、水路だったところ、その上をこうして歩いてるのですねえ。たとえば今車が走っている道路が川だったら、と想像してみました。

ふーん。

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お店が軒をつらねます

ところで豊橋という町は、あちこちにブロンズ像があって、それがちょっとこわかったです。

この子たちはまだよいのですけれど、

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見つめ合う猫と女の子

この子なんか、こんなに辛そうな顔をして不気味なものを背負って……。

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苦悶の表情を浮かべる少女

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水やりをしているところでした

こちらはすごく力んで歩いている女の子です。

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快活に歩いているようですが

辛そうです。

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にがみばしったお顔

豊橋、やっぱり不思議です!

ざべす、途中ですが、ありありと豊橋を思い出してちょっと疲れちゃったので今日はここまでにします。ふう。またね。

 

ざべすのフィロソフィー&リアリティー・ツアー 一日目

ざべすよ!

ざべす、新幹線に乗って、愛知県豊橋市というところに行ってきました。

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マフラーはひつじゅひんよ

豊橋からまたちょっと電車を乗り継いで、蒲郡という、眺めのよい場所に参りました。

まずは海辺の文学記念館です。

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きれいな建物です

入場無料で、蒲郡を舞台にしたいろんな作品が読めます。

このすぐそばから橋が竹島という無人島にかかっています。藤原俊成さんが勧請したという八百富神社があるそうなので、行ってみます。

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橋を渡って島に行きます

ざべす、橋のたもとのこのひと、見た目がちょっとこわいと思いました。

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ちょっとこわいです

なにを考えているのかしら? ざべす、わかりません。

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こわくて考えさせられます

島の中は神社を中心にしてぐるっと回れるようになっています。この日の三河湾は鏡面のようにきれいでした。

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ぐるーりとひとめぐりしました

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ばいばい、竹島

そして、この日のお楽しみ、竹島水族館です!

ざべす、お魚大好きです。

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わくわくします!

食べられないのですが、見るだけでも楽しいです。海の中は変な生き物がいっぱいです。時折、ほんとはいけないのにペットとして飼われて、捨てられて保護された生き物などがいました。生き物を飼うときは責任をもちましょう! と注意書きがあって、ほんとにその通りだと思いました。

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ちょっぴりおそろしめです

働く人間のみなさんのことも説明されていました。お昼ごはんはあわただしいようです。ゆっくり食べてほしいなと思います。

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飼育スタッフさんの生態

サメや蟹、ダンゴムシのおおきいのみたいなのにさわれるスペースもありました。ここから取って食べるのはいけないそうです。さわるだけ。ざべす、そうっとさわりました。雨子はサメをなでていました。感想を聞くと「鮫肌だったよ」とのことでした。

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ざべす、さわれます

お魚の生態をじっくり勉強したあとは、蒲郡クラシックホテルというところにお食事に行きました。ざべすこの時点では蟹を食べたいような気がしていました。

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りっぱです!

お酒、もちろんいただきました。しゅわしゅわしておいしかったです。

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シャンパンです!

スープのお皿には、窓から見える景色と同じ絵が描かれていました。なんてすてきなことでしょう。ざべすびっくりしました。そしてゆっくりとスープをいただきました。

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お皿と窓からの風景がいっしょです

さっきは蟹を食べたいような気がしていましたが、実際に目の前にごちそうがあらわれると、うわあ、となって忘れてしまいました。いちじくのソースでエビを食べました。池波正太郎さんが愛したとうわさのカツレツもいただきました。ざべす、肉が好きなので、夢中になって食べました。とってもおいしかったです。

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ぜんぶ、きれいでおいしかったの

午後は愛知大学に見学に行きました。記念館がとってもきれいな建物でした。

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りっぱです!

前身は上海にあった東亜同文書院で、敗戦で引き上げてくる際、廃棄されそうになった学籍簿や卒業証明を当時の学長さんがなんとしても持って帰ると主張して、たいへんな苦労の末持ち帰ったのだそうです。ざべすは、以前、戦争が終わったあと、一般市民のみなさんが就職や戦後補償など様々なことで大変な目に遭ったということを本で読んでいたので、「立派なことだなあ」と思いました。この記念館に入るときに、在校生らしい方がそのことを解説してくださって、とても誇らしく感じておられるようで、もしざべすもここに通っていたら、そんな風に思うだろうなとじっくり想像しました。

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たいへんなくろうのすえ、もちかえったのだそうです

ここでは、中日大辞典という本が編纂されていたそうで、そのときの資料も展示されていました。

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雨子と雨夫がかんげきしていました

この大学は、門を出てすぐのところに電車のホームがあるので、とても便利です。

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門のところに駅、とってもべんりです

そしていよいよ、拠点である豊橋に戻りまして、いきなり団子を食べました。みたらし団子です。みたらし団子は豊橋市民のソウルフードだそうです。これが、ふわっとかるくて、あまり甘くない、かといって辛くもない、初めてのおいしさだったのです。

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食べたことがない味でした

ふらりと入った喫茶店のケーキも、なんだか食べたことのないおいしさでした。雨子たちは「糸魚川静岡構造線をこえると、味がちがうね、なんとなくおいしいね」と言っていました。

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おいしかったです!

本格的な散策は明くる日にすることにして、このときは、無目的にだらだらと歩いてみました。静かで住みやすそうな感じがしました。

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散策タイムです

晩ごはんは、雨子が「どうしても食べたい」と何日も前から主張していたあんかけスパゲッティーです。鉄板の上で独特なソースがじゅうじゅう言っていて、麵も見たことがない感じに飾り付けられていて、あちち、あちち、と大騒ぎしながら平らげました。

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あっつあつでおなかいっぱいです

外に出ると日が暮れていて、豊橋は風景が一変していました。お酒を飲めるお店が開店して、たいへんな賑わいで、昼間と同じ町には見えませんでした。みんな、さっきまでどこにいたのかしら? っていうくらい、人、人、人、酒、酒、酒です。ざべすたちは「ほわわわわわ」となって、ちくわやケーキ、お酒などを買い込んでビジネスホテルに帰って、お風呂入ってお酒飲んで本読んで寝ました。

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ざべす、ビジネスホテル、大好きです!

豊橋、謎の深そうな町、と思いながら寝ました。

茶色い弁当ありました

11月11日〜16日のお弁当

1. むかごごはん弁当

市民祭りで入手したむかごをごはんと一緒に炊きました。簡単でおいしい。むかごはいいにおいです。弁当の蓋を開けた瞬間、野菜しか目に入らないので一瞬「まさか……」と不安になるのですが、「なんじゃこりゃー」と思いつつ食べすすめていくと、しいたけの下から焼売が出てくるという趣向です。

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パンドラの箱弁当

2. おむすび弁当

ひじきごはんと緑茶ごはんのおむすびを一つずつ。豚肉で巻いたのは竹の子とタマネギ。しゃきしゃきしておいしかった。この日のポイントはラディッシュ。きれいで頼れるやつ。

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野趣溢れる感じをめざしました

3. むかごごはん弁当、ふたたび

卵焼きの中身は黒豆の水煮を醤油に漬けといたのです。黒豆は去年あたり、台所に導入しました。減塩目的です。水煮にして、お醤油に浸けといて、それを調味料がわりにします。お醤油は極力全部これにしたいけど、うっかり切らしてふつうのお醤油を使っているときもあります。何となく黒豆醤油の方がおいしいような気がするので、なるべく切らさないようにしたいです。

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豆が重なってしまった

4. 鶏牛蒡ごはん&ミートローフ弁当

ごはん自体に玄米や黒米を混ぜたので茶色さに勢いがついてしましました。この週の豚ひき肉料理はミートローフにしました。種自体にケチャップとウスターソースとタマネギのすりおろしで味をつけておいたのでソースなしです。みじん切りにしたたまねぎがしゃきしゃきしていておいしかった。

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茶色い弁当ありました

5. 鶏牛蒡ごはん弁当、ふたたび

前日の茹で卵が卵焼きになっただけのデジャヴのおかず弁当です。卵焼きはタマネギとチーズ入りだったような気がするがもはやよく思い出せません。

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茶色い弁当、ふたたび

弁当、この茶色くなりがちなやつめ!

この次の週はもっと茶色いよ。

森彦コーヒーを谷中で

友だちからお誘いがあり、谷中の HAGISO で 11 月 17 日まで開催中だったイベント「カフェ 森彦の時間」にすたこらさっさーと行ってきました。

hagiso.jp

北海道の珈琲店「森彦」が谷中で四日間だけ営業、という貴重な機会にうかがえてうれしいです。お誘いいただき、ほんとにありがとうございました。

谷中は久しぶりで、向かう途中で入った「到着がぎりぎりになりそうなので先に入っていてください」という連絡に対して、はいはい、だいじょうぶですよ〜といった返事をしておきながら、自分がいちばんぎりぎりの到着になってしまいました。

メニューは深煎りの森彦ブレンド、フルーティーアメリカン・ムーンブレンド、苦みと甘みの調和がとれたマイルドブレンドの三種のブレンドに、それぞれよくあうフードメニューがあって、私はキーマカレーとマイルドブレンドをいただきました。スパイシーなカレーとマイルドブレンドの組合せ、おいしかったです。

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ぽってり半熟卵

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バランスのよいマイルドブレンド

二杯目はアフリカン・ムーンブレンドと森彦ブレンドのどっちにしようか悩んで森彦ブレンドに。これがフルボディながらとがったところのない、まろやか〜な後味でとってもおいしかったのです。

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まろやかで甘い森彦ブレンド

萩荘は芸大を中心とした学生さんたちの下宿先として長らく愛されてきたのですが、東日本大震災をきっかけに一度は取り壊しが決まったとか。そこを人々の尽力で改修に至り、「最小文化複合施設 HAGISO」として 2013 年、再スタートを切ったのだそうです。

谷中には他にも古民家を改修してビアホールにした建物があったかと思いますが、古い建物がこんな風にみんなが利用できる場所になっていくのはおもしろいと思います。

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HAGISO 二階の不思議なスペース

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踊り場の棚がすてきです

コーヒーを淹れているところを拝見したのですが、80度ちょっとくらいまで冷ましたお湯をほそーく、しかし休まず丁寧に注いでいって、だんだんその速度を上げていく感じで、素人には真似できないリズム感ときれいさでした。

以前より、日本で流通している豆の品質が上がったということなのか、最近お店でいただくコーヒーは豆も多彩なら淹れ方も多彩で、私の淹れ方は一昔前の感じなのだなと思いました。

自分でももっといろんな淹れ方を試してみたいです。

今度みんなでいろんな淹れ方をしたコーヒーを飲む会とかしても楽しいかもという話になりました。

かなり長居をしてしまい、あわてて外に出ると、路行く人から「わたしたち、カフェ難民」と話している声が聞こえました。谷中の辺りはお散歩に適した町ながら、基本的には住宅街。確かにゆっくりできるカフェや喫茶店は「お散歩スポット」というイメージにしては少ないかもしれません。

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お散歩日和です

二軒目は弥生坂の「緑の本棚」におじゃましました。

midorinohondana.com

お店の手前が本屋さん、奥がカフェスペースになっています。緑がいっぱい、緑に関する本もいっぱいのお店です。

ここで初めてもじゃハウスプロダクツの存在を知りました。京都のランドスケープデザイン&建築設計事務所で、代表の方はもじゃもじゃした家を建てる夢に向かって一直線で、「屋根には木を植える。ベランダはススキで覆う。これ基本」という力強い言葉がすてきです。

もじゃハウスははてなハイクでも人気キーワードで、みんなでせっせともじゃハウス写真をため込んでいました。

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もじゃハウス例

poolame.hatenablog.com

 「すでにここまで二杯コーヒーを飲んでいるからな」と迷いましたが、結局ここでもコーヒーをいただきました。それとカタラナに、謎の多肉植物グラパラリーフ。これが酸味があって、ジューシーでおいしかった〜。

 

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カタラナにグラパラリーフ

あれほど三人で「積ん読やばい」「積ん読が充実している」「本は捨てられない」と悩みを吐露し合ったにもかかわらず本を買い、一輪挿しまで買ってすっかり機嫌良く帰ってきました。

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おみやげをひろげてご満悦のざべす

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しげしげ

あー、楽しかった〜。

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ざべす、大満足

思い出の風景が変わる瞬間

夫は犬が苦手です。

苦手というか、ダメです。

先日もいつも通り犬への嫌悪感をあらわにしていたのですが、その気持ちを私も共有しているかのように彼が語り出したので、「私別に犬嫌いじゃないよ」と告げたところ、ものすごくびっくりしてました。以後、時々、「雨ちゃんが、犬、嫌いじゃないなんて……」とつぶやきます。雨夫さんにしてみれば、知り合って 25 年くらい、ずっと仲間だと思っていた妻の突然の裏切り……思い出の風景が変わった瞬間です。

私からすると、犬と卵、牛乳あたりに対する気持ちは完全にフラットなので、話題にする必要性がなかっただけのことで、特段裏切ったつもりはないのですが、雨夫さんの衝撃は想像できます。

「一生アイドル」と言っていたももちがすぱっと芸能界をやめる宣言をしたときに、無理矢理一言で言うなら「裏切られた」という気持ちになりました。「ちょっと待て、今までの話はどうした。ももちの還暦ライブに行く私の予定はどうしてくれる」とショックを受けまして、そのときタワレコに予約していたももちの DVD を思わずキャンセルし(のち、無事購入)、「これでハロプロから完全に足が洗える。あばよ!」と思った(のち、ずるずると復帰)ときに、私の内面世界に起こっていた激変のちっこいバージョンが雨夫さんにもやってきたんだなあと思います。

なお、私の「裏切られた」の内訳は以下の通りです。

十数年もももちに併走し(ているつもりで)、同じ風景を夢見ていると思っていた(幻想)。ももちはアイドルの概念を変える。結婚しようがしなかろうが出産しようがしなかろうが、三十代、四十代の壁をばんばん越え、アイドルソングを歌い続け、ついにはアイドルとして還暦をむかえる。私(たち)はそのときオールスタンディングのライブに耐えるため、足腰を鍛えるのじゃ。がんばろう、おー!

と思っていたのにナ。

まさかそのももちが「辞めどき」を考えていたとは驚きだ。三十代、四十代の壁をばんばん越えるどころか、「ハロプロ 25 歳定年説」すら越えなかった。

「じゃあ、じゃあ、アイドルってなにか、ちょっとハードな部活かよ!」

とそのとき初めて口汚くももちを罵りました。

もちろん心中で。「アイドル活動って気合いの入った稽古事なのですか?」と思いました。

こういう気持ちをアイドル本人に直接ぶつけるファンもいるようです。

(大学入学はハロー! プロジェクトでは) 現役では私(ももち)が初めて。ファンの皆さん免疫がないから、当時、“裏切られた” とか言われてしまいましたね。“アイドルやってるくせに、大学行って保険かけるんだ” とか……。私の中で、アイドルなのに恋愛して裏切られたと言われるのは理解できるんです。でも、大学に行くことが裏切り行為だと思われたのがどうしても理解できなくて。そういう言葉がすごく悔しかったですね。

 

嗣永桃子卒業アルバム』より。(かっこ)内は引用注。

 大学に入ったくらいで「裏切り」と言われてしまうなんて理不尽すぎます。ももちは理解していたようですが、私は恋愛でも裏切りだとは思えないので、理解できません。いわんや、進学でそんなことを言われてしまうとは、大変すぎる。

まあでも、ちょっと想像できるのは、記憶の風景がそれで変わっちゃって、受けとめきれないんだろうなということです。

アイドルが自分に見せている表情以外のものがあることは、平素想定してはいても、大学受験して合格して通い始めたという事実によって、午前三時、四時まで勉強してちょっと寝て学校行って放課後仕事して夜帰ってきてまたそのあと勉強してた、っていうのが急にがーんとリアルに、露わになって、びっくりしちゃったんだろうなあ。

……そうなのかな?

まあ、想像なので、よくわかりませんが、そういうことはありそうに思います。

 

質問を封殺しない世界

それはどこかにあるそうです。

地球上のどこかには「質問を封殺しない世界」が成立しているそうです。

「あの雲はなぜ私を待っているの?」と問いかけると、おじいさんは「そうさのう」と言い「なんでかのう」と言うだけで特に答えてくれはしないのですが、「そんなことを考えている暇があったら働け」とか「そんなことも知らないの、常識でしょ」とか言ったりはしないそうです。

 

私はどうも人間が弱くできているらしくて、振り返るとちょくちょく絶交というものをしており、自然の成り行きとして、友だちが少ないです。

オリンピックやなんかで、有名な選手がいい成績を取れないとバッシングが起こるのはなぜなんだろう、すでに結果は出ており、その結果を受けとめるのは選手で、それ自体がハードなのに、その上なぜ、無関係な、見ているだけの人からのバッシングまで浴びなければならないのだろう、さっぱりわからない……。

とつぶやいたところ、知り合いに、スポーツは結果がすべてで勝たなかったら批判されるのは当たり前、何を言っているんだ、(お前の頭は)だいじょうぶか? と言われ、その人とはその後絶交に至りました。

私からじゃなく、相手が音を上げたのですけれども(おそらく、めんどくさくて気持ち悪かったのだと思います)、私としては「当たり前」「常識」「マナー」あたりを持ち出されると「うっ……」となる傾向があり、いずれ関係からは私の方が引いたかもしれず、最終的にはちょっと我慢大会みたいなことになっていたので、もっと早く線を引いていてもよかった。

この経緯は個別具体的なことでありながら、振り返ると、私の絶交エピソードに共通する話だなあと思う。

私はもっと、最初から、自分の問いかけや疑問の方を大事にすべきなのだ。「当たり前でしょ」と言われてあいまいに笑っている場合ではない。おもしろくもないのに笑って受け流すのはほんとにいけないことです。

と、イ・ランのエッセイ集『悲しくてかっこいい人』を読んで、しみじみしましたよ。

悲しくてかっこいい人

悲しくてかっこいい人

 

横断歩道の向こうで信号待ちで立っている人たちが、信号が変わると反対側にいっせいに早足で歩きだし、互いにぶつかりあって飛んでいく様子は、どうして舞台でしか見られないのだかろう? 座っていた人たちが椅子から転げおちて、机の上に飛び上がってバレエみたいに手足を思い切り揺らす様子は、なぜ舞台でしか見られないのだろう?

 

『悲しくてかっこいい人』「わたちたちは静かに歩いて帰っていく」 p.181 より

 「道で踊りだしたっていい」ではなく、どうして私たちはここで踊らないのかな? という質問であることが大事なんだと思う。

どうして、つい、「死にたい」って言ってしまうのかな?

ついうっかり「死にたい」って夫の前で言ってしまって、「言い間違えた」と言い直したら、彼はここではちょっと書きづらい、おもしろいことを言ってくれました。

彼に「どうして、つい、『死にたい』って言ってしまうのかな?」と聞いたりはしません。それは自分に尋ねます。そして「私はどうしたいの?」と聞き直します。

彼は横からその様子を見て、何か言ったり言わなかったりします。

質問を封殺しない世界は、ここで成立しています。

それから大好きな友人たちとの間でも成立しています。

おそろしいほどくだらない質問をなげかけあうわけですが……。

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