春によく聞くアルバムというと私は何と言っても morr music が 2002 年にリリースしたコンピレーション『Blue Skied An' Clear'』です。エレクトロニカの名門 morr music が出したこの二枚組は穏やかかつ多彩で、落ち着かない春にはぴったりです。
今年、この周辺でよく聞いていたのが kömeit という二人組で、日本では 2001 年、PUNKA レーベルから日本編集盤『kömeit』がリリースされています。私はこれとドイツ盤の『kömeit』の両方を持っています。間違えて買いました。
kömeit は続く2002 年にも『Falling Into Place』をリリースしています。ギターとぼそぼそとつぶやくような歌が印象的な二人組です。
こういうジャンルの音楽にしてはあまり情緒的でないところが気に入っています。聞いていてすごく悲しくもなったりしないし、強くも弱くもないところが好きです。
同じ morr music から近年デビューしたのが Aloa Input です。2013 年にアルバム 『Anysome』を、2015 年に『Mars etc.』をリリースしています。
躍るも良し、歩くも良し、ただ座って考え事をするも良しの、密室でも屋外でもどこにでも持っていけそうな、両極の雰囲気が混在しているところが好きです。
こんなふうに穏やかな音楽生活を送っていたのに、一月にリリースされた METAFIVE の 1st にはほんとうに参りました。リリースされた直後は一日中同じ CD をかけるはめに陥ってしまい、一週間ほど経ったところで不安になりすらしたものの、やはり止められません。
こちらは昨年の World Happiness でライヴを聴いて以来、ずっと楽しみにしていました。臆面もなくかっこよくてびっくりです。拘束具が取れた感じです。
私は大体春に聞いていたものを年間通じて聞き続けることが多いので、今年はこの三組が基本になりそうです。
しかしこれから大物のリリースもありますし、四月は Perfume や Bibio といった大好きなグループの新作もあります。落ち着けなさそうで、楽しみです。
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