プール雨

幽霊について

ざべすの気まぐれ日記:2017 年 5〜6 月に見た映画

ざべすよ!

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むしむしするわあ。ざべす、湿気は苦手よ。

雨子、珍しくこのところ本格的に忙しかったみたい。それでも時々はざべすと一緒に映画館に行きました。

「さみしい」って言えない男の人のお話よ。言っちゃえばいいのに! ってずっと思ってたわ。でもどうしても言えないっていう気持ちもわかります。

  • スウィート 17 モンスター@ヒューマントラストシネマ渋谷 5/2

17歳の暴れん坊の女の子が、それで結局本人が一番困りますってお話よ。しょうがないわね。高校の先生がすっごく先生ぽかったわ。

びっくりした。頭をきれいに剃り上げたお坊さんみたいな髪型のいかつい男の人がいっぱい出てきたので、最初だれがだれだかわからなくて混乱したわ。でもようするに、頭髪のない人はいいものなんだなってわかって安心しました。赤ちゃんを誘拐するのは決してやってはいけないことだと思います。

  • トンネル 闇に鎖された男」@シネマート新宿 5/20

男の人がトンネルに閉じ込められちゃったの。ざべすなら耐えられない。ざべすもうトンネル通りたくないわ。雨子が手を握ってくれなきゃ。

アパートで一人暮らししているおじいさんのお話よ。ピアノの先生なの。みんなシーモア先生が大好き。つい打ち明け話をしてしまうの。先生って素敵なお仕事なのね。ざべすは特に打ち明け話がないんだけど、何か話したい気分になったわ。

ざべすはこれ、眠ってしまってよく覚えていません。困った顔の男の人が困った状況になってずっと困っていて、ああこれで大丈夫かしらって思ったらまた困ってるの。雨子は二回見たんですって。かわってるう。

  • メッセージ」@TOHOシネマズ新宿 6/15

おもしろかった〜。わくわくよ! 宇宙人がやってきてなんとかコミュニケーションを取ろうと双方必死なの。新しい言葉を学んでいく過程で未来が思い出せるようになるのよ。そんなことあるかしら? 絶対にないとは言えないわね。ざべす、時々英語を勉強しているの。英会話のラジオを聴いていると、いつもと違う自分になったような気がしておもしろいわ。でもすぐ忘れちゃう。

男の子が、傷つきながら大人になるの。お父さんが第一次世界大戦のときの兵隊さんで、戦争に行っておかしくなってしまったのね。お酒におぼれて家族に暴力をふるうようになって、男の子は夜ベッドに入っても階下のお父さんの怒号に震えるの。そして、「汝殺すなかれ」っていう聖書の言葉を支えに必死で生き延びたの。そこに太平洋戦争が始まって、まわりでは従軍できないってことで心に傷を負った人が自殺してしまったり、お兄さんがあれほど戦争で苦しんだお父さんを見ていながら軍隊に入ってしまったりするのね。それで男の子は衛生兵として戦地に行くっていう選択をするの。それ以外ないのよ。それ以外ないってことなんだわ。ざべすもざべすの道を行くしかないのだもの。

それから、20世紀って罪の世紀なのだなあと思いました。これからわたしたち、どうなるのかしら。

孤児たちが集まって、手に手を取って「ガーディアンズ」になるの。そしたら、主人公のお父さんっていうあやしい人が出てきて大変なことになりました。お父さんっていっても育てていないから、あんまりお父さんじゃないのよね。ほんとのお父さんは別にいるの。主人公はそのことを深く理解するのよ。それから、グルートって子がもたもたしていてはらはらしたわ。でも小さい子がいるって気分がしゃんとして、いいのよね。ざべす、お姉さんだからわかるの。