プール雨

幽霊について

高野雀『世界は寒い』全二巻


一巻を少し前に読んでいて「これは傑作になる」と続きを待っていたら二巻が出まして、喜んで読んでいたところ途中で「三巻の予定が二巻になりました。ここから詰め込みです」的な作者のエクスキューズがあって、あれ、あれあれあれと終わったんだけど、ま〜、ま、ま、ま〜人物は生き生きしているし、嘘もないし、ぎりぎりセーフってことで……と一旦は納得。その後一巻を読み直して「……いや、これ、スケールが三巻でもない。五巻くらいの話じゃない、あーん」と悔しくなってしまった。
それでもおもしろかった。絵もきれいだし。