プール雨

幽霊について

一カ月かけて 2019 年上半期を振り返る (3) 人々がすなるブログを私もやっているの

はてなハイク終了までは、ハイクの読み書きで忙しくて、他の方のブログを読めていなかったのです。それがこの数カ月でブログの読み書きが習慣となりまして、してみると、自分にはこれがお似合いだ、という言い方だとちょっと自分にもブログにもきついのですが、ほかに表現しようのないぴったりフィット具合を感じています。

  • 受け取る速度を自分で加減できる。
  • ある程度の長さがあって、ゆっくり読める。
  • 短いものには短い理由があって、やはりゆっくりじっくり読める。
  • テーブルが個々に分かれているので、ひとつのブログを読んだらまた次……と行く必要がなく、読み終わったら「ふむふむ」と閉じてじっくり味わうことができる。

要するに、ゆっくり読めるし、ゆっくり書けるので、今更ながら「あらこれいいわ」という感じなのです。

Twitter は雑誌みたいなもの、ととらえることもできますが、どんどん流れていくので、読むという感じでも書くっていう感じでもなく「ちょこっとのぞく」という感じでしか参加できません。

いっとく(it-talks)さんでは流れの中で反応しあいながら書くことを楽しんで、はてなブログでは自分のテーブルをととのえて、というこの二本柱で私の「読みたい/書きたい」欲は大体大丈夫そうです。

それで、みなさんのブログを拝読していまして、結構「アクセス数をあまり極端に伸ばしたくない、減らしたい」というご希望をお持ちの方がいらっしゃることがわかりました。

まあ。

おっしゃってくださったらよかったのに……!

ひとことおっしゃってくださったら、その技をわたくし、伝授しましたのに。

というのも、いちおうこのブログ、開設して今年で 10 年なのですけれども、アクセス数やスター数などを見るに、読んで下さる方は「顔を知っている相手」か「文章を知っている相手」か「その両方」しかいらっしゃらず、単に知り合いに「今日、こんなことがあってね」と話しかけているだけという状態をキープしております。

手紙に毛が生えた程度の状態を 10 年キープ。

本日は、どうしたらそのような事態が実現するのか、お話ししまして、みなさんの快適なネットライフの一助となれればと考えております。

 

1. 話題をひとつにしぼらない 

poolame.hatenablog.com

「映画ブログ」と銘打てば、映画好きが寄ってきます。「アイドルブログ」と銘打てばアイドル好きが、「フィギュアスケートについて」とことわりを入れればスケオタが読んでくれます。

でも、毎日話題が違ったらどうでしょう。

一昨日映画の感想、昨日本の感想、今日突然の鉄道ブログ、明日スケート、明後日アイドル、となったら、特定の話題に興味を持って、そのテーマを突き詰めたいという感心な希望をもって検索している人は来ないですよね。ちなみにこれだと、現実社会でつながりのある友人も「あ、なんかやってるな」という感じで読んでくれなくなります。

 

2. 「有名人は『何をしたか』を、そうでない人は『何を考えたか』を書くとよい」の逆を行く

 

poolame.hatenablog.com

この、有名人はブログに行動を書くと喜ばれ、無名の人は何をどう考えたかを書くとよい、というのは昔どこかで読んだのですが、なるほどなあと思います。

私はこぶしファクトリーのはまちゃんという女性が好きなのですが、彼女のブログ、読みます。どこでラーメンを食べたとか、誰とラーメンを食べたとか、そんなことが書いてあるだけで、はまちゃんファンの私は「はまちゃん、今日もラーメン食べたんだ、よかったね」と思います。

でも、それを私が書いてもふつうは誰も喜ばないですよね。ラーメンだったらラーメンの写真があるからまだいいですけど、「今日は公園をお散歩しました」みたいなことだけ書いても、「それで……?」って話ですし、それ、絶対、検索でひっかからないです。それを、がんがん書く。すると、すでにネット上で知り合いの人とか、私と強い絆で結ばれている夫以外誰も読まないという事態が出現します。

 

 

3. 突然夢の話をする

これがきまり技です。

こう見えても、一瞬アクセスが増えそうになった時期はありました。もちろん、いちまんアクセスとかではないのですが、なんかこうちょっと、「ためになることを書いている」っぽいことを期待されているような気がする……という時期がいちおうありました。落語家のように「待ってました!」と言われそうな雰囲気があったといいますか。それで、ちょっと立て続けに「今日見た夢」を書きました。これです。

 

poolame.hatenablog.com

これはたいへん優れたブレーキとなりました。

ちなみに私が自分で特に気に入っている夢がこれです。 

poolame.hatenablog.com

シャープ。

いい夢見てるう。

 

4. 自分が読みたいことを書く

 

poolame.hatenablog.com

 

最後は結局これです。

こんなことを書いたらこれこれこういう風に思われるかな、とかそういうことを一切考えない。こういうことを書くと期待されているんじゃないかなとか、そういう反応を頭に入れて書くと気持ち悪くなるので、自分が後で読みたくなるようなものを書くように心がけると、基本的には自分しかついてこられなくなりますが、書き続けることはできる。書き続けると、それなりに自分でおもしろみが増して、趣味として一定の地位をもつに至ります。ブログって、それくらいでいいんじゃないかな。

自分は、誰がいつどこでどうしたという話を聞くのが好きですし、その中には夢の話も含まれます。基本的に、だれかがいつどこでどうしてどういうラーメンを食べたとかいう話を聞くのが好き。

自分の書いたものでも、フィギュアスケートを見ている途中で腹ごしらえと思って用意したししゃもが爆発した話とかが好きです。

もちろん、熱い映画ブログも好きです。でも紙で読むような「評論」を読みたいと思っているかというとそうではなく、また、まとまりのある「情報」を得ようとしているかというとそうではなく、やっぱり熱がどうしようもなくぶわ〜〜っと溢れていたり、おもしろいんだかおもしろくないんだかわらかない映画を見た困惑が溢れていたり、そういうのを読むと感動します。

紙では読めないと思うので。

突然ですが、おわります。