"Slow LIVE '19 in 池上本門寺" に行ってきました!
開場時にはちょっと降った雨も、高野寛がステージに立つ頃には上がり、風がきもちよく吹き抜ける中、優雅に音楽を堪能しました。おいしいお酒とおいしいごはんをいただきながら。
高野寛。ふだん、うまいんだかへたなんだかよくわからない歌を聴いている瞬間が多いので、歌のうまさがしみわたるというか、聞いていてストレスがないです。うまいってすばらしい。曲間のMCがまた、特に笑わせようというものでもないけれど別に機嫌が悪い感じでもなく、たんたんと、機嫌良くまっとうな感じなのがまた彼の音楽とよく合っていて、「この感じ、いいなあ、もはや貴重だなあ」と思いました。彼がデビューしたとき、私は高校三年生か大学一年生。「すごいひと、でてきた」って素朴に思っていました。長いつきあいです。『ベステンダンク』では「虹の都へは遠すぎるようだ」の部分の歌詞をすこし変えていました。「遠すぎる」では高野寛にも私たちにも若すぎるような気がしますので、なるほどなあと思いました。最後の曲は『夢の中で会えるでしょう』。何度聞いても「今夜だけは眠りましょう」の言葉で喉の奥がつまります。夏フェスでみんなと聞くのにぴったりな曲だと思います。
二組目は、個人的なお目当てであるところの KIRINJI です。一曲目は "
上の動画は 2 分くらいなのですが、実際は 6 分くらいありまして、私はこれでゾンビ体操をすることが多いです。IPS 細胞で人間になることを夢見るゾンビの気持ちで走ります。とにかくイントロを聴いただけでう〜〜〜〜! と盛り上がるので大好きです。おじさんもおばさんもお姉さんもお兄さんもこれでみんな走ります。この曲のラップ&歌抜き、コーラスと語りありもこれまた新鮮で楽しかったです。"
日暮れ時、風を浴びつつ、虫と鳥の声を聞きつつ、白ワインを飲みつつ聞く KIRINJI、よかったです。やっぱり、ライブいい! ライブ行きたい。
トリはオリジナル・ラブ。田島貴男。田島貴男は元々全然嫌いではないです。ライブも何度か行っていて、始まる前から「きっと今夜もぶわ〜っと情熱的なんだろうなあ」と期待していました。
始まったとたん、ぶおんっと期待とか予測とかふっとんでひゃ〜〜〜〜っとなりました。
あれ?
変身した?
いつの段階で?
おわったあと、一緒に見に行った友だちと「前見たときあんなじゃなかった」「いつからああなった?」「えっ、もう、買おうかなあ、CD」と田島会議しました。
全身音楽家みたいなことになっていて、一人でひとオーケストラ分くらいの威力がありました。
いやあ、新曲もよかったし、久々に CD 買おうかなあ。
終わった後は軽く、お茶でもしましょうかってことだったのに、なぜかワイン。
ワイン、おいしい。おいしい、ワイン。思わず早口で二杯目を注文してしまうほど。そしてせっかくワインだから♪ とかいいながらちょこちょこ頼んだおつまみが「はうっ!」となるほどいちいちおいしかったです。
最後はやっぱりカヌレ。
話題は主に「田島どうした」と「IPS細胞すごい」と「スーパーでちょろっと買った安売りのシャンプーで十分満足できる、そんな世の中であってほしい(健康を維持するためにものすごく気を遣わなきゃいけないのはたいへん、という意味)」でした。
ああ、楽しかった!
夏、終わった!
終わったって言ったら終わった!
秋よ、こんにちは。