友だちからお誘いがあり、谷中の HAGISO で 11 月 17 日まで開催中だったイベント「カフェ 森彦の時間」にすたこらさっさーと行ってきました。
北海道の珈琲店「森彦」が谷中で四日間だけ営業、という貴重な機会にうかがえてうれしいです。お誘いいただき、ほんとにありがとうございました。
谷中は久しぶりで、向かう途中で入った「到着がぎりぎりになりそうなので先に入っていてください」という連絡に対して、はいはい、だいじょうぶですよ〜といった返事をしておきながら、自分がいちばんぎりぎりの到着になってしまいました。
メニューは深煎りの森彦ブレンド、フルーティーなアメリカン・ムーンブレンド、苦みと甘みの調和がとれたマイルドブレンドの三種のブレンドに、それぞれよくあうフードメニューがあって、私はキーマカレーとマイルドブレンドをいただきました。スパイシーなカレーとマイルドブレンドの組合せ、おいしかったです。
二杯目はアフリカン・ムーンブレンドと森彦ブレンドのどっちにしようか悩んで森彦ブレンドに。これがフルボディながらとがったところのない、まろやか〜な後味でとってもおいしかったのです。
萩荘は芸大を中心とした学生さんたちの下宿先として長らく愛されてきたのですが、東日本大震災をきっかけに一度は取り壊しが決まったとか。そこを人々の尽力で改修に至り、「最小文化複合施設 HAGISO」として 2013 年、再スタートを切ったのだそうです。
谷中には他にも古民家を改修してビアホールにした建物があったかと思いますが、古い建物がこんな風にみんなが利用できる場所になっていくのはおもしろいと思います。
コーヒーを淹れているところを拝見したのですが、80度ちょっとくらいまで冷ましたお湯をほそーく、しかし休まず丁寧に注いでいって、だんだんその速度を上げていく感じで、素人には真似できないリズム感ときれいさでした。
以前より、日本で流通している豆の品質が上がったということなのか、最近お店でいただくコーヒーは豆も多彩なら淹れ方も多彩で、私の淹れ方は一昔前の感じなのだなと思いました。
自分でももっといろんな淹れ方を試してみたいです。
今度みんなでいろんな淹れ方をしたコーヒーを飲む会とかしても楽しいかもという話になりました。
かなり長居をしてしまい、あわてて外に出ると、路行く人から「わたしたち、カフェ難民」と話している声が聞こえました。谷中の辺りはお散歩に適した町ながら、基本的には住宅街。確かにゆっくりできるカフェや喫茶店は「お散歩スポット」というイメージにしては少ないかもしれません。
二軒目は弥生坂の「緑の本棚」におじゃましました。
お店の手前が本屋さん、奥がカフェスペースになっています。緑がいっぱい、緑に関する本もいっぱいのお店です。
ここで初めてもじゃハウスプロダクツの存在を知りました。京都のランドスケープデザイン&建築設計事務所で、代表の方はもじゃもじゃした家を建てる夢に向かって一直線で、「屋根には木を植える。ベランダはススキで覆う。これ基本」という力強い言葉がすてきです。
もじゃハウスははてなハイクでも人気キーワードで、みんなでせっせともじゃハウス写真をため込んでいました。
「すでにここまで二杯コーヒーを飲んでいるからな」と迷いましたが、結局ここでもコーヒーをいただきました。それとカタラナに、謎の多肉植物、グラパラリーフ。これが酸味があって、ジューシーでおいしかった〜。
あれほど三人で「積ん読やばい」「積ん読が充実している」「本は捨てられない」と悩みを吐露し合ったにもかかわらず本を買い、一輪挿しまで買ってすっかり機嫌良く帰ってきました。
あー、楽しかった〜。