鎌倉を歩く機会がありました。
まずは小町通りを歩きます。
私はわりと、鎌倉や軽井沢では「取るものも取りあえずクレープ」と考えてしまう方です。クレープはたいへんに好んでおりまして、機会さえあればどこでだっていただきたいです。そうは言っても近所にクレープを食べられるところがなく、かつ渋谷などの都会で食べるのは気恥ずかしいので、観光地で食べます。砂糖と何かお酒がかかっているものを好んでいただきます。この日はコアントローシュガーにしました。よい香りがしておいしかったです。
そしていつも撮影するぶたさんのチェックをします。この日はどういう事情か、お店前のベンチ奥に押し込まれていました。
せっかくですから、ぐるっとまわって八幡様にお参りします。
家族内では最も信仰心のうすい人間と目されておりまして、まあ、そうかなと思います。でも、よく考えてみると私が警戒し、距離をおいているのは、「なにか事が起こったときに因果律で考えること」なのです。あのときお参りしたからこういう御利益があった、とか、どうのこうのしたから罰があたったとか、そうした、何か事があったとき、その原因を短絡的に決めて口にすることを極力さけていきたいのです。それが元で攻撃的な言動につながることもありますので。
「パワースポット」や「パワーストーン」といった言葉を聞くと「罰当たりでしょ」と即座に反応してしまう程度の、歴史や人間を畏れる気持ちは私にもあります。
また、母は信仰に篤い人で、先祖供養も熱心ですし、さまざまな信仰の現場に対して敬意を払っておりますので、その母のためにお参りするのは許されるだろうと考え、頭をさげて参りました。
境内には鎌倉国宝館があり、特別展「北斎と肉筆浮世絵」を見に行きました。
展示はたっぷりとしてすばらしかったのです。
が、なぜかこのとき突如としてどっと疲労がおしよせ、歩いているのに眠くなってしまい、ふらふらと国宝館をあとにし、池のそばでひとやすみしました。
すわって、西日を浴びて、回復しました。
元気が回復したあと、お休みだった鎌倉市農協連即売所を訪ねました。
中はすっきりと片付けられていて、翌朝の商売まで一休みというところです。
きれいです。
隣接の鎌倉中央食品市場はにぎわっていました。
おそろしくて写真は撮っていないのですが、とてもかわいい雑貨店がこのあたりにはうじゃうじゃとあり、昔の薬瓶や、ミニチュアの家具、食器など、一度物欲に火が付いたら止まらないであろうと予想されるものが売られていました。買わずにここをあとにした自分を褒め称えたいです。ざべすには「買ったらいいじゃない!」と言われましたが、ひとつ買ったらひとつで済まないのですよ。
ばいばい、鎌倉。
この日の晩ごはんは大船で。
なんとなくおいしそうだなと思ってここにしました。
ふらっと入ったのにお酒もごはんもおいしくて幸せを感じました。
夕方の鎌倉は穏やかで、大船はにぎやかでした。きれいなところを歩いて、おいしいものを食べて元気を出しました。