ぼんやり夕陽を眺めて蚊に刺される毎日です。
今週はどしゃぶりになったり、ちょっと涼しいかなと見せかけてやっぱり暑かったり、引き続きハードめなお天気でした。
そんななか、お弁当ライフ再開で、これまたぼんやりしています。
お弁当その１：鶏叉焼＆卵焼き弁当
母が働いている会社の鶏叉焼が前日届いて、さっそくお弁当に詰めてみました。しっとりとしておいしかったです。それ以外の野菜も母と叔母が相次いで送ってくれた救援物資です。「都会では野菜が手に入らない」とテレビでやったようで、今、冷蔵庫は彼女たちからの贈り物でぱんぱんです。
お弁当その２：海苔弁
どうでしょう。だいぶ、海苔弁らしいのではないでしょうか。海苔の存在感が大事なのかなと思いまして、上におかずを載せず、海苔を見せていこうという趣向です。海苔弁は基本的に週に一度、つくっていく計画です。
お弁当その３：サンドウィッチ
サンドウィッチは、生協でお気に入りのライ麦パンがあって、これが買えたらつくろうと、そういう流れになっています。今日はニンジンのラペと、チキンのローズマリーソテーです。チキンは胡瓜に存在感をうばわれてしまいました。もっと、どかっと、大胆に入れなければならないのですね。
明日の弁当を心配しつつ今週、ふとんで読んでいた本は若竹七海『製造迷夢』です。
刑事、一条風太と占い師、井伏美潮のラブストーリーです。二人で協力して事件を解決していくうち、一条の先輩が美潮の存在に気づいて心配するくだりなど、心があたたまります。若竹七海の短編は読んでいてぞっとするようなものが多いので、読み終えるまで心配でしたが……ラストまでの展開はお読みいただくとして、彼が、彼女を好きだっ！ と情熱的に恋するというよりは、彼女が頼りにするのは自分しかいないんじゃないかと思ったり、街行く人たちの、「幸せそうな、暗くよどんだ、楽しそうな、うつむいている」すべての顔に彼女を見出したりして愛を自覚していくという、真剣さと穏やかさがよかったです。
今週はほかに、映画『ゴスフォード・パーク』の脚本を読みながら映画を見ることに挑戦していました。
舞台はゴスフォード・パークと呼ばれるカントリー・ハウス。そこに狩猟を楽しむために人々が集まります。「階上」の貴族のみなさんと、「階下」の使用人のみなさんがめまぐるしく動き回りながら、お茶を飲み、片付け、食事をし、片付け、狩猟に出、片付け、また食事をし、浮気が露見し、そして殺人事件が起こり、屋敷にいる全員が容疑者になるという趣向です。
事件は脚本でいうと、全 10 章中第 6 章で起きます。映画でも真ん中辺です。
章ごとに、脚本を読んで、わからない表現をある程度確認し、それから映画の該当箇所を英語音声＋英語字幕で見るということを繰り返して、今週は事件が起きるところまで読んで、見ました。この後、刑事さんが登場して捜査と謎解きに入るので、ここで一旦日本語字幕にして、事件までを見てみました。
事件が起こったとき、階上では俳優のアイボアがピアノを弾きながら歌っており、使用人達も集まって、ドアの向こうや階段の陰で美声に聞き入っていました。被害者以外は大体みんな一箇所に集まる状況が生じていて、被疑者達はここから、一人、また一人とこっそり抜け出すのです。そして事件が起こり、露見する前に、彼らは戻ってきます。犯人候補は 5 人。明白に被害者に恨みをもつことが描写されていたのは、このうち 2 人。一貫してあやしい人物として描写されていたのが 1 人。さてさて、というところです。
この映画はすでに三回くらい見ています。好きな映画です。しかし、見ながら「今、台詞がさっぱりわからない」と思うことが多く、今回あらためて脚本を読んでみました。読んでみたら、「ああ、なるほど、これはわからないな」という箇所や、「……読んでも、よくわかりません」という箇所が出てきて楽しいです。
来週は解決編を拝読＆拝見します。
台風が心配ですが、お手柔らかにお願いしたいですね。
