江戸東京博物館に行ってきました。
平成 30 年度に新たに収蔵したものを「市民からのおくりもの 2019」として公開中です。常人離れしたセンスをもつ徳川綱吉の、比較的ましな方の絵などが見られます。注目はやはり関東大震災関連の資料。
震災で通信網が使用できなくなったとき、伝書鳩を使ったのですね。その鳩通信の資料が見られました。
あと、「あの頃の私たちは何でも双六にしたね」としか言いようがない、復興双六。
以上、特設展でした。
この博物館は常設展がかなりどっさりしているので、行く場合は特設展か常設展、そのどちらにウェイトを置くか選ばなければなりません。今回は常設展を主として見る予定にしておりましたので、特設展はさらりと流して六階、常設展へ。
五階六階の、二つのフロアをうろちょろしていると、家康が江戸をどうにかしなくてはいけなくて大変な目に遭ったころから始まって、江戸がぐいぐい都市化して、「ああ、この町並みを今でも維持できていたら、なかなか、すばらしい街になっていただろうなあ」というところでクーデターが起きて、文明開化とか何とか言っているうちに震災まであってどえらいことになりはしたものの、なんとかかんとか、「ああ、この町並みを今も維持できていたら、立派な街だよなあ」と思えるようなところまでたどり着いたと思ったら今度は戦争で、いやあ、ほんとに、東京も、どえらい目に遭いましたね、という気持ちになれます。
この後は東京ゾーンです。
ハイカラ大展開です。
もし、ミュージアムショップにこういうきれいなガラスの器が売られていたら、買ってしまうかもしれないと、恐怖をおぼえます。
この傘、ほしいです。UVカット機能とかなくても、これなら持っているだけでうきうきするでしょう。
そして、缶好きにはたまらない、化粧品群。
かわいい!!!!
もし、この後ミュージアム・ショップに行って、これらの缶の復刻でも売られていたら、買ってしまうにちがいありません。
また、明治・大正期にはこういった絵はがきがよくつくられたようで、
いちいちきれいなのです。
こうした、モダンな都市生活は戦災で一度、灰燼に帰してしまいます。人々の衣服に使用された布の種類と量のグラフが展示されていましたが、それを見ると、1955 年でも、1930年代の水準までは戻っていませんでした。
さて、そんなこんなでやってきた高度経済成長期。そのころ建設されたひばりヶ丘団地の居室が復元されていました。
あの、ポットみたいなの、ポットでしょうか? かわいいです。多少不便でも使いたいです。
こうして、物欲でぱんぱんに膨らんだ状態でミュージアムショップに行きました。
江戸東京博のミュージアムショップは江戸推しでした。
江戸の一点張り。
江戸かあ。
江戸もいいけど、たまには東京も思い出してね。
そんなわけで、すっかり行き場を失った私のハイカラ魂をなだめるため、お昼に洋食をいただきました。
みょうにおいしかったです!
食後、夫が「このあと、どこか、寄る?」と三回聞いてきて、三回「暑いから帰る!」と答えて帰り、家で昼寝しました。
おわり。