この月はデジカメの「食事モード」で撮っています。花も月も弁当も全部「食事モード」です。
今週のお弁当その1:野菜の肉巻き弁当
いんげんって、肉で巻く以外の食べ方が思いつきません。
お弁当その2:おぼろ昆布にぎり弁当
たまには使ってみるかと気まぐれに買ったおぼろ昆布。なかなかおいしいものですね。ごちそう感が醸し出されます。
お弁当その3:さわらの味噌漬け弁当
焼き魚、卵焼き、蓮根とニンジンのきんぴら、小松菜、プチトマトとせっかくの定番メニューをぼんやりと詰めてしまいました。
お弁当その4:海苔弁
このカボチャをいざ焼こうというときに、手にしていたクミンシードの瓶を、瓶ごとフライパンに落としてしまい、「ほんのりスパイシー」をイメージしていたのに、「パーフェクト・クミン味」になってしまいました。真ん中辺に写っているのはピーマンの肉詰めなのですが、これもカレー粉が入っていてまあまあスパイシーなのです。
来週の海苔弁ではちくわの磯辺揚げなどを詰めたいです。
お弁当その5:青椒肉絲丼弁当
これはまあ、バランスもよく、全体的においしかったような気がします。ごはんと青椒肉絲の間に焼きネギと鰹節を挟んだのですが、その効果はよくわかりませんでした。
来週の目標は「海苔弁らしい海苔弁をつくる」「おぼろ昆布を使った、何かあっと驚くような見た目の弁当をつくる」です。
今週読んでいた本は深町秋生『探偵は女手ひとつ シングルマザー探偵の事件日誌』です。おもしろかったよ!
椎名留美は農作業や雪かきなど、便利屋稼業に明け暮れる探偵です。パチンコの列に代理で並んだり、さくらんぼの箱詰めをしたりする日々。そんななか時折、警察や暴力団、友人などから探偵稼業を依頼されることがあります。ミステリ部分は本格ものではなく、リアリティ重視で、過疎、貧困、差別などに揺れる毎日の、当たり前な日々で起こりそうなもので、そのなかを留美さんが着々と進み、えいやっと片付けます。ストーカーなども出てきますが、その気色悪さもリアルな感じで、読みながら「うむ」となります。
そんなでありながら、読んでいて楽しい。どこをどうしてそう感じるのかわからないけど、さっぱりする感じです。おすすめです!
言い忘れましたが全編山形弁です。
先月、同じ作者の『猫に知られるなかれ』も読みまして、こちらは「昔の香港映画に今、飢えています……」という言葉に覚えがある方々におすすめです! 戦後すぐの日本を舞台にしたスパイものです。クッソみたいな場所でクッソみたいなことが起こるのですが、主人公たちが正気なので読み抜けます。二人の主人公の間をスウィッチする語り手の視点が、なんともいえません。
ここんとこ読んでいた『ゴスフォード・パーク』の脚本も読み切りまして、さっぱり、しみじみとしました。
以前、この映画を見ながら、「台詞と字幕が違うなあ」とよくわからないことがちょくちょくあって気になっていたので、読みつつ、見てみました。結局、初見のときにわからなかったことの大部分は未だにわからないのですが、そのうちわかるかもしれないので、覚えておこうと思います。
メイベルという登場人物がいて、彼女が好きです。
貴族の、スノッブなみなさんのなかにあって、同じ階級の出身ではなく、そのために夫に邪険に扱われている彼女。映画の最初では涙して、メイドのエルシーに慰められるシーンなどもあります。この彼女と夫の関係が終盤にはひっくり返ってしまうところが見所のひとつで、それは、彼ら彼女らの、身の回りのことを自分では何一つせず、歯ブラシに歯磨き粉をつけることすら思いつかないような生活が終わり行くことを、この映画が暗示していることと重なっています。
映画の真ん中をちょっと越えたところで殺人事件が起こって、ハットにたばこをくわえた刑事が、ジャズを背に登場します。別の映画が始まったようでわくわくするシーンですが、彼は、ひととおり証言を聞いた後は、被害者と関係のある人だけを追っていくから、使用人のみなさんは別に自由にしてくれてかまわないというようなことを言います。使用人は主人達と関係がないのでしょうか? ある登場人物が、使用人のことを「Nothing」と表現するシーンがありますが、その視点と重なります。そんなじゃ、この事件は解明できないかもね、とか、何度見てもおもしろい映画なので、これからもたまに見ていくことでしょう。
来週は『エレメンタリー』の Season 6 を拝見します。
おわり
今週狂ったように聞いた曲。255 円。お安い。おすすめです!