ざべすよ!
ざべすの城では、雨子が風邪をひいたのと、雨夫の仕事が変則的だったのとで、曜日感覚がなくなりました。
それでも日曜日は律儀にやってきてくれました。
ありがとうなの。
雨子はロウバイの香りをくんかくんかと楽しんだ後、
びへーっくしょい、びへーっくしょいと風邪をひき、二日ほど寝込みました。
その間、ざべすは雨子のおふとんを上からふみふみして、冷たい空気がおふとんのなかに入らないように工夫していました。
ぽーちゃんは時折雨子の頬骨のあたりをマッサージしていました。
とんぷくは雨子に深呼吸を忘れないでねと語りかけました。
ぴせは言いました。
「おもちあれ」
ぴさはおもちが好きです。
「おもちがあれば何でもいい」
そう言って、冷凍庫を開けたり閉めたりしていました。雨子はぴせに「アイス食べたい」と言いました。ぴせはおとなしくアイスを探して手に取り、冷凍庫を閉めて、雨子にピノをたべさせてあげました。
すると、雨子の具合はぐんぐんよくなり、夜にはカレーをぺろりと食べてまた寝て、起きたら、すっかりよくなっていました。
みなさんも、ちょっとでも具合が悪かったら、おふとんでぬくぬくしてください。
ではまた来週、お目にかかりますわ。
🍨 おしまい 🌸