日曜日到来です。
みなさんはどんな一週間でしたか?
ざべす城のまわりでは花が咲いていました。
話は変わりますけれども、時々、雨子や雨夫が「ざべすにとって私はどんな存在?」と聞いてきます。
どんな存在? それは、雨子や雨夫としか言いようがない存在です。
ひどいときは「存在、それとも現象?」って聞いてきます。どっしりと存在しているのに、何を言っているのでしょうか。
ざべすは聞かれる度に、うまく表現できないなあと思っていました。
ちなみに「家族」というのも、なんとなくちがうような気がしていました。ざべすは「家族」がよくわかりません。また、雨子は「家族」という言葉が嫌いなのだそうです。「嫌いな言葉は家族と絆」っていつか言ってました。
それで、時々考えていたのですが、このほどぴったりの言葉が見つかりました。
雨子が気まぐれに買ってきたこの漫画を読んでいたら、その言葉は出てきました。
両親を亡くしてしまった中学生の朝が、叔母の槙生ちゃんに引き取られて、そこで生きていくお話です。
冒頭近くで、朝は考え事をする槙生ちゃんのことを違う国に行った、と表現します。槙生ちゃんは目の前にいても違う国にちょくちょく行ってしまいます。その槙生ちゃんが立てるパソコンのキーボードの音や、紙がこすれる音を聞きながら安心して眠る朝は、自分は違う国の女王のそばで暮らしているのだと思います。
ざべすはざべすの女王で、雨子は雨子の女王で、雨夫は雨夫の王です。みんな、女王で王でそして自分自身に献身する僕です。
話は変わりますが、ざべすの城には上皇も住んでいます。
以前は「ゴンテール伯爵」と呼ばれていたのですが、あるとき目覚まし時計の仕事を引退して、上皇になりました。
みんな、自分自身の王様だと思う。
だから元気でいてください。
ではまた来週、お目にかかりますわ。
👑 おしまい 🏰