お散歩先で見かける説明書きの看板などにより、なんともいえない感興をもよおす場合があります。
鍾乳洞由来
いうまでもなく鍾乳洞は、石灰岩の中にできた洞穴で、雨水の中に含まれている炭酸ガスによって、石灰岩が溶解されてできたものであり、洞窟の天井から垂下するつらら状のものを鍾乳石、鍾乳石と石筍が一本になったものが石柱である。
この鍾乳石は、一糎伸びるのに長年日を要する。 新洞は、 昭和三十七年夏、東海大学の奥多摩調査隊日原鍾乳洞探検隊によって発見された新洞窟は、古文書に「剣ノ峰上ニ一洞通ジ、ソノ窮極ヲ知ラズ、是ヲ剣ノ峰トス」とあり、往古から注目されていたものであったろうが、今日までここへ入洞するものなく、原形の保存されていたことは幸いと、いわなければならない。 この発見によって洞内は大別すると、旧洞と新洞に分れ、温度は年中摂氏十一度内外で、夏は極めて涼しく冬は暖かである。通路は整備され、電灯設備も完備しているので、老人子供も容易に探勝することができる。特に新洞は石筍・石柱の発達著しく、金世界・ 銀世界等鍾乳石の乱立は、豪壮雄大であり、その美観の素晴しさは、正に関東随一と激賞されている。
この美しい洞窟は、ここを訪れる探勝者の心を悦惚夢幻の境に誘うのである。鍾乳洞とは明治以降の呼称で、それまでは 「一石山」又は、「一石山の御岩屋」といわれていた。この開基は役の行者の草創弘法大師の中興、慈覚大師の再興とみえ、その真偽は別として江戸時代は東叡山・輪王寺宮法新王の支配下であり、江戸時代の初期から山岳宗教の修験者を中心として参詣者が陸続し、この案内に松明を使っていた。本来、乳白色であるべき鍾乳石は、すべて、黒曜化しているのである。
日原鍾乳洞に気まぐれに行ったあの日、
どっちが前か後ろかもわからない中をやっとこさ表に出て「ぷはーーー!」となったところにこの看板はありました。太字や下線は私が心を奪われた箇所です。まず、冒頭いきなり「いうまでもなく鍾乳洞は」と「いうまでもなく」で始まるところに強い決意を感じます。力がみなぎっています。みなぎったせいなのかなんなのか、ところどころ文章がおかしくなっています。文意が伝わらないほどではないのですが、「ここを『を』とするのなら、こっちも『を』にして文末を変えた方がいいのでは。あるいは単文にして句点を打つか」などと考えていたら、鍾乳洞で冷え切った体が体温を取り戻していきました。
ちなみに「老人子供も容易に探勝することができる」は言い過ぎだと思います。可能ではあるけれど、容易ではありません。
次は府中私立交通遊園に展示されている D51-296 の説明書きです。
蒸気機関車 D51-296
D51 型蒸気機関車は「デゴイチ」の愛称で親しまれ昭和 11 年から昭和 21 年までに 1,115 輌も製造された日本の代表的な気機関車であります。この D51-296 は国鉄の発注により昭和 14 年 10 月川崎車両株式会社が製造し、新潟、長野、東京、仙台、秋田各鉄道管理局に配属され、青森県内の奥羽本線を最後に引退するまで客貨輸送に活躍し、関東、東北地方の産業、経済、文化の発展に多大の貢献をしました。
この間 30 余年約 242 万キロメートル (地球を 80 周)を走行しましたが昭和 45 年から青森機関区に所属し、国鉄の動力近代化にともなって昭和 41 年 3 月たものです。
府中市では引退後のこの機関車が市民センターで静かな余生を市民に愛されながら送りつつ子供たちの科学への夢を育てるようまた教材として生かすため国鉄から貸与を受けここに展示したものであります。
昭和47年12月
これは鍾乳洞のに比べればまったく、どこをどうということのない、整った、わかりやすい説明だと思うのですが、最後の段落で突然思いがほとばしってしまい、「静かな余生を市民に愛されながら送りつつ」「子供たちの科学への夢を育てるよう」「教材として生かすため」といった願いが読点なしでぐいぐい書かれているところに情緒を感じました。
次は新聞の訂正です。新聞の訂正は大体「ひゃー!」とどきどきするものですが、たまにしみじみすることがあります。そういうものを撮っておきました。
訂正
5 日「宮崎学さん死去」の記事で、グリコ・森永事件の時効が「二〇〇〇〇年二月」とあるのは「二〇〇〇年二月」の誤りでした。
訂正
13 日付サンデー版の週間テレビガイドで、一部地域で BS フジ 20 日後 2・30 の「 善光寺 SP 松山千春」とあるのは、「 善光寺 SP 新山千春」の誤りでした。おわびします。
松山千春と新山千春は一字違いなのだなあとあらためて感じ入りました。「松山千春が善光寺に!?」と驚いて久しぶりにテレビをつけた、なんて人もいたかもしれません。新山千春はテレビでちょくちょく見られるけど、こういう番組に松山千春が出るのは貴重ですから。
最後は行ったばかりの羽村市動物公園、ペンギンの園にて。
ペンギンは見た目だけではおすめすの判断ができません!
そのため、ある程度大きくなってから羽を採取して
DNAで判断します。どっちか楽しみに待っててね!
みんなも予想してみよう!
※この予想は特に何の根拠もなく
なんとなくそんな感じというだけです
以上です。
🐧 おしまい 🚋