三鷹を散歩しました。
三鷹駅から玉川上水沿いに吉祥寺(井の頭公園)方向をさんさん歩いて行くと、そのうちジブリ美術館にたどり着きます。その手前には山本有三記念館があります。今日は紫陽花に囲まれてことのほかきれいでした。
1946 年、進駐軍に接収されて転居するまで、山本有三が家族と暮らし、働いたおうちです。
100 年くらい、ここにこうして建っているのですよね。美しい上に、頑丈で、市民に愛されている建物です。何百年でもここでこうして人々の糧となっていってほしいです。
這々の体で不時着した宇宙船がそこでそのまま植物に覆われていった、という姿に見えるジブリ美術館です。
細部に至るまでやわっこい、まるいフォルムなのですが、どっしりとした重みもあり、存在感があります。そこここに休憩できる場所があり、お手洗いなども広々としていてきれいで、ゴミ箱が琺瑯だったり、手洗い場のタイルがきらきらとかわいかったり、歩き回るだけでも楽しい建物です。お子様達はわらわらと大興奮しておられました。
屋上には停止したロボット兵が佇んでいます。
きれいで重みのある建物は安心感があります。30 年くらいで取り壊しちゃうような建物ばかりではその度にスケールダウンしてしまうようで、寂しくなってしまいます。
たまにこうしてきれいな建物のなかに収まってみると、むくむくと気が大きくなります。建物の 100 年後がリアルに感じられるからです。多くの小さい子たちに、こういう機会があるといいなあと思います。
ジブリ美術館の後は、三鷹駅前の喫茶店、リスボンでお食事しました。
上の写真は寄りすぎてよくわからないことになってしまったのですが、籠盛りのランチです。久しぶりにマカロニサラダを食べて、「そういえばマカロニサラダが好きなのだった」と思い出しました。また、ここのサンドウィッチがふわふわでねえ。ふわふわでしゃきしゃきでとろとろで、おいしかったです。
いつ行ってもほしい本が見つかるすてきな書店です。今日は莫言『酒国』と、2014 年のヤンソン生誕 100 周年のときに出た限定カバーのムーミンを二冊見つけました。
水中書店は店員さんたちが仲良しなのが特徴で、大体いつ行ってもカウンターの中が盛り上がっています。その声を聞きながら静かに物色する客人たちです。
それにつけても蒸し暑くて、今日はやたらと冷たいものを食べてしまいました。ジブリ美術館ではソフトクリームを食べたし、リスボン以外にもう一件喫茶店に行ってそこでもアイスコーヒーを飲んだし。
こんなことでは夏バテ一直線なのだ、と思いつつグラスの中の氷を見つめていました。
明日からはあったかいものを食して夏にそなえよう、できるかぎり、と考えています。
今のところ。
🎨 おしまい 🏰