「香川照之」でこのブログを検索するとわりと記事がたくさんあるんです。ファンだったというほどのことではないのですが、あの年回りの日本人男性で、テレビに出てきたとき心が浮き立つただ一人の人でした。
テレビ CM って大体感じの悪い、ザ・ネオリベって感じの言葉か、詐欺っぽい言葉か、その両方が出てくるので基本的に見ないのですが、香川照之のだけ、「あはは、香川照之だ、あはは」って見てました。
今のところ、香川照之による性暴力事件はうやむやになってしまいそうな勢いです。でも、香川照之くらいは、まわりが「いいよいいよ」って言っても、自ら全部降板して、TOYOTA ほかスポンサー企業に違約金払って反省して学んでほしいです。そういうことなしに、ドラマや映画に出続けられても、犯罪者の役でもない限りは「今口にしてるそのすてきな台詞、心から信じて言ってるわけじゃないんでしょ?」って思ってしまうし、また、このまま彼を起用し続ける番組や企業は結果的に「男性から女性にむけて行われる性加害など、大した問題ではない」「被害者は沈黙せよ」というメッセージを出し続けることになると思うし。それに何より、「別にいいじゃん」的な反応の広まりを見ると、この社会の性差別、職業差別、権威主義がこっちの首元まで押し寄せるようで、きもすぎる。もう、「この社会、きもい」って言いたいです。「裁判で示談が成立しているから」ではなく、勉強して、すこしでもましなメッセージを出してほしい。もし、依存の問題や暴力の問題があるのなら治療もしてほしい。
「人間は、羽があるのに飛ぼうとしないやつが多すぎる!! 飛べ!!」と言ったあの言葉を私は真剣に受けとめました。飛ぶよ、先生。そういう風に受けとめました。でも、冗談だったんですね。
飛んだら?
ことがことなんで、もう二度と、私が「あはは、香川照之だ、あはは」と愉快に思うことはないと思います。
やっぱり家父長制って、人間をダメにする。その中にいるとダメにならないのが難しいのだと思う。そりゃそうですよね、家長と跡継ぎの男以外に人権がない制度なのだもの。
そういうことを見せつけられるこの数日、元気いっぱい歩いて、湿度にまみれて育ったきのこをたくさん見ました。
次の二枚は、写真だとわかりにくいのですが、まあまあ大きくて、その存在感にどきどきしました。
玉川上水沿いの道にて。
🍄 おわり 🍄