みずからのあるじであるみなさま、おはよう!
いよいよ、春になりますわね。
待ったなしですわ!
お散歩にふさわしい季節がそこまで来ています。
ざべすはこないだ、山梨県の富士吉田市というところにお散歩に行ってきました。
お隣の県なのですけど、特急に乗ったので旅行の気分が高まりました。降りた駅は下吉田駅というお名前で、建物がかわいかったです。
この日は最高気温が 4℃ くらいまでしか上がらないと聞いていました。だからざべすたちは厚着をして、ほっかいろもぺたぺた貼って万全の態勢でやってきました。
そして実際、寒かったようなのですが、晴れているし、ほっかいろは効いているし、身体はずっと、ぽかぽかしていました。背中とおなかにほっかいろ、靴下二枚履きが効きました。
富士吉田は富士山への登り口にあって、観光業と織物業で賑わったところだそうです。商店街の入り口に立つと大きな富士山が見えて、とてもおもしろい風景です。
大勢の人がここで昔、富士山と織物を目指してやってきて遊んだのだなと想像できる建物がいっぱいあります。
川を越え、山を越えてやってきたので、あたりまえですが、ざべす城の辺りとは建物のすがたがすこし違っていて、おもしろいです。
お昼は名物、吉田うどんをいただきました。
ざべすたちはあったかいのと、つめたいのを両方頼んで分けて食べました。どっちもつるっつるしていて、もっちもちしていて、食べ応え抜群でした。
おうどんで腹ごしらえをして元気いっぱいになった後はまた町歩きをしました。誘い込まれるような路地が張り巡らされています。
路地の出口かなと思いきや、
小径も縦横無尽ですが、どこにいても水音がするので、歩いているうちに、地下に水路があって、その上を歩いているような気がしてきます。
昔は治水が大変だったそうです。今はてくてく歩いているときも、どこからともなくさらさらと、さらさらと水が流れていく音がします。
うんと歩いて喉がかわいたので、ざべすたちは「評判のカフェで一杯やろう」と決心しました。山梨のワインがたくさん飲めて、酒肴もあると聞いていたので、はりきってお店に向かいました。
お休みでした。
ショックでした。
しかし、がっかりしていてもしょうがありませんから、「その道の先にも喫茶店があったから、あそこに行こう」とはりきって向かいました。
開店していました。
なのにお店の人は手でばってんをつくって「いま、いっぱいです〜」と言い、あわれ、ざべすたちは通りによろよろと押し出されました。
そしたら表でバスかなにかを待ってらっしゃった方が、「向こうにもお店があるよ」と教えて下さり、ざべすたちは喜んでその指が指す方角に向かい、やっとこさお茶をいただくことができたのです。
こんな風に富士山が見える織物の町で育ったら、どんな気持ちだったでしょうか。
いっぱいお散歩して楽しい一日でした。
今度来たら絶対あのお店でワイン飲むぞ、と心に決めて、帰りに電車で静かに飲みました。
知らない町をお散歩できてとても楽しかったです。
ざべすは知らない町を行くのが大好きです。ここで暮らしていたらどんな気持ちかなと想像したり、実際にそこで暮らしている人の声を聞くのはおもしろいです。
みなさまは今日、どこをお散歩しますか?
また来週、お目にかかりますわね。
🚃 ちぇりおなの 🚃