プール雨

幽霊について

箱根ばかりが小田急線の旅ではありません

 箱根も行きたいのですけど。

 今度箱根に行けたら泊まりがけがいいなあ。箱根には美術館もあって、そこに行ったら行っただけで半日は使うわけだし。函嶺洞門だってあるし、土木遺産に指定されている塔之沢発電所と関連施設だってあるのです。

 箱根の話じゃありませんでした。

 まず、新宿から「一体どれに乗ればいいのだ」と大騒ぎしつつ、急行で成城学園前まで行きました。

 この街には「あなたの街の喫茶店 シュベール」があるのです。

まあ、すてき

コースターはもらって帰りました

 モーニングの時間でしたのでBLTサンドをいただきましたわ。

たっぷりです

 レシートの裏には謎の標語が。

熟読します

 気遣いや気くばりの難しさを説いておられます。「縦に厳しく横にやさしく」というのは、上司だからってなんでもかんでもほいほい言うことを聞くな、ちゃんと自分で判断せよ、同僚とは助けあえ、みたいなことなんでしょうか。

 読んでいるうちに食べ尽くしてしまいました。
 ありがとう、シュベール。また来ます。そのときはランチでスパゲッティーナポリタンいただきます。

 次に行きますのは、老舗ケーキ屋さん、「成城アルプス」です。

すてきでしょう

ゆったり

 カフェオレ、コーヒーとミルクが別々に出てくるタイプのもので、私はそれが好きなのでとてもうれしかったです。

別々だよ

 ケーキは、せっかく老舗に来ているので、ショートケーキやチーズケーキのような昔からあるものをいただくべきかと思いつつ、結局期間限定のピスタチオのケーキをいただいてしまいました。すっごくおいしかったです。

美しいです

 そんでまあ、色々あったんですけど(その「色々」はざべすがまとめましたので、もしよかったら読んで下さい)、

poolame.hatenablog.com

結局下北沢に行きました。

 小田急線は 2013 年頃から東北沢、下北沢、世田谷代田の地下化を進めまして、住んで、働いている方々は落ち着かない時期が続いたと思うんですが、その線路跡を街のみなさんで整備してとてもすてきにしたのだそうです。

 で、まあ、久しぶりに下北沢の駅に降り立ったら全く昔の面影がなく、そして行き交う人の年齢が確実に若く、私は平素、あんなにたくさんの若者を見ることがありませんので、たいへんに気後れしまして、目の前にあった、あまり人の入っていないお店でとりあえず座って、ワインを一杯飲みまして、そしたらもう帰ろう、いるだけで疲れる、なんて言っておったのです。

コハダで野菜を巻いたのがおいしかった

 ところが一杯やったら気が大きくなり、もうすこし歩いてみようという気も起き、もうすこし歩いたらなんだか酒販店内で一杯飲めるというすてきな空間が広がっており、

入りやすい

彼は日本酒、

小布施ワイナリーの貴重な日本酒

私はワインを

長野のワイナリーの貴重なワイン

軽く、がぶがぶと飲み、

心が重くなるタイトルだがおいしかった

軽い気持ちで頼んだおつまみもおいしく、

なにもかもおいしい

そしたら相当気分がよくなってしまったわけなんです。

 「心」という重いタイトルのワインを出しておられるワイナリーはなんとすべてを一人で切り盛りしているということで、びっくりしました。「心」がおいしかったので「友」という題名のきれいなロゼワインを購入しました。スタッフを増やしてもう少し手広くやる計画があると聞き、私も勇気凜々です。

 行ってみよう!

おやっ

 この、親しみのもてる道は何だろう。

花が大きめに咲いてらっしゃる

あらっ

 なにか楽しげなものが。そして楽しげなことが。

通り過ぎました

線路跡が

こんなにきれいになって

日記専門書店などがある

 いやいや。

 ふつうの線路だったここをこんなにきれいにして、書店やギャラリー、ご飯屋さん、酒屋さん、カフェなど、私たち人間を収める箱をたくさんつくって、そしてその箱からはみ出しても平気なように、そこら辺一帯にベンチやテーブルをおいて、自由にさせてくださる。

自由に食べました

 あらまあ、いいところですねえ。

鳥さんの像

忽然とおいなりさん

 バリバリの下北沢はもう、まじでバリバリで、私には無理ですので、私は今後、この線路跡を時折訪れたいと、なんなら一泊してもいいと、そう思うのです。

 コハダの酢じめで生野菜をまくとおいしいと。

 ふむふむ。

🚃 おしまい 💃