みずからのあるじであるみなさまに、日曜日到来のおしらせをします。
今日は雨夫が休日出勤というのに行ってしまいました。連続で二週間くらい出勤しているそうです。そういうことはいけないと思います。なんにもしない日がないとなんでもできる日はやってこないのではないでしょうか。
ざべすはそう思います。
以上です。
雨子がある日、「今からでんきぐるーぶのライブに行くけど、ざべすたちもいっしょに来る？ 六本木だよ」と言いました。ざべすは六本木と聞いてすこしこわいと感じたので迷いました。そのとき、雨子が、「これがでんきぐるーぶです」と言って聞かせてくれた曲がこれです。
それで、あらまあ、ああそう、じゃあ、ざべすたちはおうちでおるすばんしてようかなってことになったんです。でぃすこにはなじみがないので、ざべすたちはおうちでおとなしくしてました。雨子はしばらくすると目をらんらんとさせて帰ってきて、ああ、たのしかった、ああ、おもしろかった、すてきだったとひとりごとを言って寝ました。
次の日起きると雨子が心情を吐露したのです。
実は昨日、六本木で何も食べてなかった。コーヒーの一杯も飲んでなかった。ペットボトルの水を飲んだだけだった。だから今からその分をおぎないたい。
ざべすは、ふしぎなことを言うなと思いました。
六本木の欠落は六本木に行かないと埋められないのではないでしょうか。
でも、あまりそこは追及せず、「おぎないましょう」と同意していっしょにお散歩に出かけました。
目指すは宮廷のもてなし役がいるお城です。そこで思うさま、もてなされようという算段です。
このお城です！
席に通されてメニューを広げると、ごちそうがずらりと並んでいたので、ざべすは「おにく食べましょうよ、ステーキ！ ステーキ！」と提案しました。雨子は「いや、私は食べたいものがある。シェフのやまもりサラダ的なやつ」と指さしました。それは確かにエビやベーコン、卵などがどっさりのったやまもりのサラダでしたが、ざべすはこれで雨子の「六本木で豪遊するはずだった」という気持ちにおさまりがつくのかなと心配しました。もてなし役の方が「ご注文、うかがいます」と言って、ざべすたちは思い思いにオムライスやスパゲッティー、肉などを注文しました。雨子は「ステーキくらさい」と言いました。サラダを頼むはずだったのに、やっぱり直前で思い直してくれたようです。ざべすはよかったと思いました。
おなかいっぱいになって宮廷をあとにするとき、もてなし役のみなさんが「来てくれてありがとう、またいらしてください」と口々に言ってくれたので、ざべすは手を振って「また来るわね」とお返事しました。
お肉を食べて、すっかり元気になった目で見るおんもはまぶしかったです。
雨子は「どこかでタイサンボクが花を咲かせているような気がする」と漠然としたことを言い、気ままに歩き出しました。
タイサンボクはうんと大きなお花を咲かせるのですが、高いところで咲くので、毎年見逃しがちです。今年は注意して、みんなで背伸びして、お花を見ようねと言い合いました。
道のそこここでアジサイが咲いています。アジサイはいろんなかたち、いろんな色があって、いくら見ても全然見飽きません。
公園ではなじみの桜の木が青々としていました。
いろんなお花、いろんな実があります。
池では鳥さんの声がしていました。
公園をひとめぐりして、木々にご挨拶して、それからうちに帰りました。
昨日はそんな一日でした。今日はなにをしようかしら。
みなさまはどうなさるの？
また来週、お目にかかりますわ。
どうぞ、よい日曜日を。
🏰 ちぇりおですわ 🌷
