みなさま、お見舞い申し上げます。
雨が全然降らなかったり、突然どしゃーっと降ったり、台風が直角に曲がったりして大変な日々です。そんななか、日曜日さんがやってきました。ざべすより、日曜日さん到来のお知らせです。今日一日、日曜日さんといっしょに安全な場所でゆっくりしてくださったらうれしいです。
みなさんは古い洋館、お好きですか?
ざべすは大好きです!
ざべすにとってもよく合うと思います。
今日は都会のど真ん中で、15 年戦争も戦後の開発も新自由主義も耐え抜いてそこに立ち続ける九段ハウスをご紹介します。
都会の真ん中にあって、すぐそこが車道なので、全景を見られる場所がありませんでした。それで、中を探検する前に、建物のまわりをぐるっとまわってみました。
では。
まず入りますと、きれいなカーヴの階段が目に入ります。
この建物は、いろんなところがくるんとしていて、とてもかわいらしいです。
それから、日当たりがとってもよくて、家の奥までさんさんと窓から光が入ります。
タイルもかわいいです。
1927 年竣工。そこから数年で戦争が始まって、1940 年代に入ると空襲で周囲の木造の建物がどんどん燃えてしまうなか、この建物は鉄筋だから残ったのだそうです。燃えずに残ったはいいものの、敗戦で接収され、しばらくはご家族も住めなかったのです。やっとここにみなさんで住めるようになったのは 1963 年になってからだったそうです。どれほど安心されたことでしょう。ところが、やっとこさもどってきたと思ったら今度は地価の高騰と開発などで、街全体がどんどん変わっていってしまい、その中でこのおうちだけがそくっとそのまま、1927 年の姿を伝えているということで、2018 年に文化財登録されました。文化財登録されたということは、みんなのものになったということですよね。大事にしていきたいです。
いつ失われてしまってもおかしくない状況で 98 年も生き抜いてきた建物なのですね。
現在は様々な展覧会やイベントの会場として使われています。
もうすぐ、100 歳になるのですね。
荒々しい東京の街で、100 年を迎えられるなんてすごいです。100 年でも 200 年でもそこに建って、東京を見ていってほしいと思います。
ここを訪ねたのは今年の二月のことで、フリー・パレスチナの大きな文字が街にはありました。
ざべすは、破壊はいけないと思います。
どんなものでも、破壊したら傷を残します。傷は一度つけたら、ずっとずっと残り続けるのですから。傷をないことにして、見えなくしたらよけい、深く広がってどうにもならなくなります。
東京の街だって、傷だらけです。全然立ち直ってなんかいません。あなたの顔にだって傷が浮かんでいます。
だからどんなものだって、大切に修繕しながら使っていくのが一番だとざべすは思います。それは、修繕する人の心も修繕してくれる営みです。
思い出したら、考えてしまいました。
雨子も雨夫も、日曜日なのに仕事なのだそうです。みなさんもそうですか?
今日働いたら、必ず、近いうちにお休みとってくださいね。
では、また来週会いましょう。
🏰 ちぇりおですわ 🏠