(注意)多分、ネタバレしています
- アーティスト: Trent Reznor,Atticus Ros
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 2015/01/13
- メディア: CD
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- ニック(ベン・アフレック)がかっこよくないのが胸を打つ。
- エイミー(ロザムンド・パイク)が美声。
- エイミー、一人っきりのときだけ自分をさらけ出す。
- エイミーの幼さが胸を打つ。アメイジングでもなんでもないエイミーがかわいそうだ。そして、いい年して「かわいそう」と思われる彼女がほんとにあわれだ。
- エイミーがとてもとても大きな決断をする場面が二箇所ある。ひとつめの決断はゆっくりやってくる。その「ゆっくりと気持ちが変わっていく」様がいい。一方、ふたつ目は突然やってくる。そのときの彼女の目がすごい。完全に我を忘れるエイミーの姿にあふれる生命力がぴかぴかと輝いている。
- 大掛かりな夫婦喧嘩である。ちゃんと、個別具体的な「ひとんちの話」になっている。最初は神話めいた始まり方をしておいて、ちゃんと「ある夫婦」の話になっていくのがいい。中盤、がらっと映画のトーンが変わるのが快感だった。
- 主人公がたくさんいる。
- 担当刑事がすごくいい。いつもまずそうな、大きなサイズのコーヒーを持って現場に現れる。あれが紅茶だったらショックだ。ロイヤルミルクティーだったりしたら大ショックだ。だがそれでもいい。彼女と仕事をしたらどんな毎日かなと想像するのがとても楽しい。
- 刑事さんの「ごく普通に積み上げられた、当たり前の有能さ」がいい。違和感を見逃さない、予断を持たない、時にはミスもする。でも、やっぱり違和感を見逃さない。
- 弁護士が軽々しくていい。でも、ちゃんと常識がある。当たり前といえば当たり前だけど、映画でまで常識のない仕事人は見たくないのだ。
- 刑事さんの部下がおもしろい。彼がニックに反感を持つ場面が秀逸。ほんの一瞬なんだけど決定的。その反感は維持したまま交わされる最後の会話がまたおもしろい。
- ニックの妹、マーゴの複雑さがいい。彼女を主人公にしてもおもしろいかも、というくらい。ラストちかくに交わされる彼女とニックの会話を聞くと、エイミーに同情してしまう。
- あるメンバーで行われる「打ち上げシーン」が最高。とても心に残る場面。
- 青みがかった色がきれい。