プール雨

幽霊について

ジブリのハウル

ハウルには「扉の向こうは別世界」っていうモチーフもあって、冒頭、自分の仕事場で針仕事をするソフィーと、楽しげに出掛けるお店のスタッフとの間にあるドアは、開いてはいても心理的に越えることのできない壁を表している。そこでは「ソフィーさんも行きませんか?」と外から誘われても行けなかったソフィーが、ラストでは何があるかわからない真っ暗闇にためらわず足を踏み出していく様は感動的だった。
そして、彼女がどうしても出られなかった(父の)仕事場を、老婆になり少女の身体から解放されることでやっと飛び出すことが出来たというのに、ハウルがそこに引っ越しちゃうっていうのは、彼がソフィーの気持ちを掴めてないがゆえにおこるすれ違いで、単純に二人とも可哀相だった。あそこでもうちょっと喧嘩しても良かったけど、後の花畑のシーンで一応喧嘩してるし、まあ、いいか。