プール雨

幽霊について

尾美

そうなのよ。
尾美のことがずっと頭のどこかにひっかかってる人生だったわ。そうね、一言で言うなら、「違和感」。「尾美としのり as 美少年」な映画で育ったのよ。どうしたもんか……と思ってきたわ。
そんな彼がある日、彼にぴったりな役で「あかばねちゃ〜ん」ってキョンキョンをおっかけまわすドラマが放送されたの! あ! ってぴんときたわ。なにかがうまく噛みあい始めたの。でもまだ、なにかずれていたのね。
あまちゃんで、ピンクのベストで乗り付けて、「あき〜」という尾美を見た時、なにもかもがぴたーーーーーっと来たのよ。
ああ! ♪砂に書いたI miss you〜