ヴィクトリア・ヘルゲソン！

SP は Kate Bush の "This Woman's Work"。ケヴィン・ベーコン主演の「結婚の条件」にも別アレンジで使われていた曲です。
ヴィッキーはダンスやバレエよりも、映画の世界に親しみがあるようです。彼女の不思議な完成度の演技を見ると、このことがとてもふさわしいという感じがします。作り込み過ぎない、一見素顔のような、それでいて完成された不思議なスケートで、いつ見ても素適。
今季のこの "This Woman's Work"、2A と次のフライングシットスピンは間がほとんどないので、決まれば大変な見どころになりそう。冒頭がステップからの単独トリプル、次が 3T+3T、後半の 2A はスパイラルからステップを挟んで即跳んで、その直後にフライングシットスピンなので、かなり挑戦的なプログラム。後ろ向きのスパイラルからふわっと終るエンディングも素適で、SP ならではの「ああ、もっと見たい！」という気持ちを起こさせる構成です。
FS は二年前に使った曲、映画「サンセット大通り」のサントラを再度もってきているので、ああ、今季で引退の意向なのかな、それで大好きな曲をもう一度ということなのかとしょぼーんとしたのですが、そうか、歌ですね。歌入りでもう一度。ヴィッキー、がんば！
この曲、以前用いたときは黒のシックな衣装、袖にフェイクファー、髪はアップにまとめてという出で立ちで、曲のサスペンスフルなイメージをシックに仕立て上げていたました。今季は赤で決めて、よりサスペンスフルになっています。声という楽器が増えて、モノクロからカラーになったようなイメージです。
　