プール雨

幽霊について

新元号について

 新元号発表の報を聞いたのは旅先でした。「令和」という字を見て、雨夫さんと 2 人で「りょうわ? ……れいわ……? えっ……出典が…………万葉集の……詞書……!?」とびっくりしたという思い出ができてしまいました。

 「わせしむとしか読めない」「訓読みはしないでしょ」とか言い合いつつ、漠然と「元号、曲がり角を曲がったなあ」と思っていました。
 そんな中、今日の東京新聞朝刊に「令和発表 9 日前 首相意向をくみ 万葉集限定 元号案依頼」という記事が出ており、首相が『万葉集』からという強い意向を持っていたこと、その意向に沿うかたちで、事実上中西進氏に依頼があったこと、当初中西氏が提出していた「天翔」案を見るとやはり氏は漢学の専門家とは言えないということなどがわかりました。

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 専門家でない人の意向に沿って漢学専門でない人が考えて、専門家でない人が決定したわけですが、こうなってくると「天翔」にノーを出した方々が偉いなあとその攻防を想像してしまいました。

 とはいえ、「元号、曲がり角を曲がったなあ」どころか、素人による反乱ともいえるこの過程を読むと、次の元号はないかもという気までします。