プール雨

幽霊について

必死さ

 今朝見た『題名のない音楽会』は石丸幹二さんの選ぶおすすめアクト的なものでした。オレンジで黒鍵を弾くラン・ランをお子様たちが憧れのまなざしで見ていました。すごいですねえ。ラン・ランはまったく労働感なく、楽しそうに美しくピアノを弾きます。そのラン・ランが弾く、表情豊かな「エリーゼのために」の直後に聞く坂本龍一の「メリー・クリスマス ミスター・ローレンス」の素朴さ、必死さ、ちょっとした労働感に胸を打たれました。
 さらにそのあと、『日曜美術館』で、最近どうですか? というようなことを聞かれた小野正嗣が思わず「自分にうんざりしています」「毎朝鏡を見て、またお前かよ、と」と本気の愚痴をこぼした後赤面したのが衝撃的でした。