雨降り

幽霊について

いかにして 2018 年夏をやりすごしたか(2)メグたんをずっと待っていた

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もうすっかり寒くなりフィギュアスケートもグランプリシリーズが始まりましたが、まだまだ夏を振り返ります。

ジェイソン・ステイサム主演、サイモン・ウェスト監督の『メカニック』という素晴らしい映画(1972 年の『メカニック』のリメイク)があって、この冒頭のステイサムさんがほぼサメなのです。『メカニック』には、サメのように美しいステイサムさんが恩人へ銃を向けなければならない苦境に立たされ、その息子との間に擬似的に師弟関係が結ばれ友情すら一瞬生じかけるという芯の強いストーリーがあり、そしてとってもきれいなおうち、きれいなくるま、素敵なレコードなどなどがあります。美丈夫ステイサムさんにふさわしい一本です。シリーズ化希望。その願いが届き、2016 年には続編『メカニック:ワールドミッション』が公開されました。

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私はこれを劇場で拝見しまして、今でもありありと覚えているのですが、「あれっ、お金ないのかな?」と思いました。今回は『メカニック』の話ではないですし、『メカニック:ワールドミッション』がことこまかに書くほど駄作だというわけではないので、簡単に申し述べますと、全体にステイサムさんの「サメ感」に頼りすぎだなと思いました。ステイサムさんはそりゃきれいですけどね。

あれから幾星霜。

2018 年。

ついに来ました。サメ vs ジェイソン・ステイサムMEG ザ・モンスター』。しかも相手は伝説の古代鮫。

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思い返せば『MEG』を楽しみにじっと耐えているだけの夏でした。『MEG』を見て、友だちと一杯飲むことだけを楽しみにしのぎました。

そんでその日がやってきて、その日のためにせっせと色々あれして、予約して、見た。笑った。飲んだ。

☆おすすめポイント☆

・タイの子どもたちに好かれてわくわくされてるステイサムさん

・身一つでサメに立ち向かうステイサムさん

これだけで、私は映画に 1800 円払います。十分です。

ほんとにイサムさんと子どもの組み合わせは絵面として素晴らしい。それだけでうっとりします。女性とのシーンより、小さい子にもてているときの方が、イサムさんは素敵さが際立つような気がします。サイズ感のせいでしょうか。

ところで、これを見たときに中国資本や中国の科学諸分野の存在力に比べて日本は弱いね、といった話が友人たちの間からちらほら出まして、自分はそういう視点がないのでちょっと反応に困ったんですが(映画の中で、上海や深圳、あるいは香港、またあるいはソウルのようなポピュラーさが東京や大阪にないのは今に始まったことではないと思いますし)、マシ・オカが演じた人物を見ながら、一瞬、次のようなことは考えてはいました。

あっ、やっぱりよそから見たとき、「日本」とか「日本人」(のイメージ)ってポップじゃないんだな。

「ポップじゃない」というのをもう少し詳しく言うと、「人類が現に共有している価値観や理想("互いを尊重し合い、多様な文化が争うことなく共存できる世界を目指す""差別を自覚し、その構造をとらえて自由になる道を目指す""貧困を解決することで平和の道を拓く"などなど)を共有していない感じがする」ということで、まあ、「何を考えているかわからない」とか「よくわからない理屈で動いている」とか簡単に言うと「変」ってイメージなんだな今も、と思いました。「話せばわかる」感じがしないというか。

マシ・オカ演じる日本人科学者の行動は相当不思議で、自分たちが乗っている船を修理しないといけないってときに修理は他の乗員に任せて家族に遺書書いてるし、最後の選択も何をどう考えてああなったのかわからない。

でも一瞬だけ。あの科学者が「日本人」の代表とか象徴って描かれ方をされていたわけじゃないし、単に変わり者ってだけであの場ではそれで受け入れられていたし。

あとは「MEGたんが気の毒」と「イサムさん素敵!」と「この人(イサムさんのラブストーリーを応援する人)の動機がわかりません……」の間を行き来して、あっという間の二時間でした。

目を閉じると、身一つで海に飛び込むイサムさんが浮かびます。

かっこよかった〜〜〜。

大ヒットしましたね。

ちなみに今のところ、イサムさんの映画で一番好きなのは『ハミングバード』です。

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