プール雨

幽霊について

「心」、連載中

朝日の朝刊で漱石の「心」を読んでいるんだけど、一冊にまとまった「こころ」とは全然違う味わいがあっておもしろい。

「私」と奥さんが接近していて、ああ、この二人、こんな時間にふたりきりでこんな話を……そして女中が何も言わないということがわざわざ書いてある……という印象が、本で読んだときより強かった。

発表当時の人にしてみれば「ちょっと前の話」なので、ああ、あのとき、こういう階層の人はああだったんだなあという楽しみもありつつ、「私」と奥さんの関係について「ふむふむ」みたいな楽しみもあったと思う。
今朝は「私」がその奥さんにむかって駆け出す、クライマックスだった。もりあがった。
次は「門」をのせてほしい。