- ヨーロッパから火薬を求めてやってきたマット・デイモンが長城に詰めていた禁軍にとらわれて……というお話。最終的にアンディ・ラウが「（マット・デイモンは）大変なものを盗んでいきました。あなたの心です……！」っていう展開になったらどうしようとはらはらしました。
- マッドマックス風味あり、ゾンビ風味あり、信じられない映像が多々あり、音もどこどこしていて楽しいが、「午後のロードショーで…」という言葉が時々さっと脳をかけめぐる。
- 他の監督がつくっていればよりファンタジックに、饕餮（とうてつ。伝説の怪物）の女王をどうのこうのしたら皇帝もどうのこうの、みたいなことになったり地理的条件をもう少し細かく詰めていたりしていたのだろうが……今回はアンディ・ラウをかっこよく撮ったという点において執行猶予がついた。
- あともう少し、豪快さがほしかったなあ。鶴軍とか、チェーンの上を滑り降りるマットとか、豪快すぎるでしょって話なんだけど、「火薬と長城と饕餮」に「俺とおまえと大五郎」くらいの勢いがほしかったの。火薬がお飾りっぽかったし、登場人物でもそういう感じの人たちがいっぱいいて、うーん、おいしいなあって思いました。
