(1)最終グループまで
- ツルたんがキスクラで手をすりすりするとオーサー先生もすりすり。
- ニコル・ショット「シンドラーのリスト」。二回目の 3F から 3S のコンビネーションまでの動きが素晴らしかった。もちろんステップシークエンスも。基本的に同じモチーフがずっと続く曲なのに、みっしりしていて全然飽きない。
- テネルはスピンのとき、ほんとに天上から糸がつり下がっているかのように見える。氷から生えているようにというか。
- 未来、音楽が始まった瞬間ちょっと小首をかしげたのが素敵だった。滑り始める瞬間に笑っていたのも素敵だった。それがターンしたらもうきりっとした表情になっていたのもこれまた素敵だった。3A を 2A にしてもそもそも 3F+3T もあるし、 3Lz + 2T もあるし、3F が二回入ったプログラムだし。明確で丁寧で美しかった。
- ばっちょさん!!! 冒頭の 3S があまりに美しくて。それに、2A までのアプローチのゴージャスさ。そしてスカイフォールに合わせた 3Lz+3T、3Lo、2A+2T+2Lo、3F。続けて跳ぶことに振り付け上意義のある、ダンスのような 4 種類のジャンプ。この若さで、単独の 2A で客席を沸かせるのがすごいわ。素敵! 祝福のダンシング・ヒーロー。
- ケイトリン。この、リンク中央での 3Lo すごい。やっぱりすごい。くるんくるんくるんくるるるるるるんなんだもん。後半に行くに従ってびしびしはまり出すのはまさに「ブラック・スワン」の世界。ケイトリンのキャリアにとって、もしかしてこの「ブラック・スワン」が厄落としみたいな役目を果たしたのかなあ。パーフェクトだった!
- ソツコワの「月の光」は今季好きなプログラム。衣装も大好き。ちょっと最後疲れちゃったかな。音楽的に何かもうひと展開あると良かったのかも(ずんどこではなく。前半、ピアノから管楽器に変わるところで、彼女すこし表現が変わるので)。
- ガブ様。ぴたっとはまった! っていう感じではないのですが、3T+3T や、スピン、ステップ等で、華やかなところを見せてくれました。
- 私はとにかく女子シングルの FS で「単独の 3S 始まり」とか「単独の 3Lo 始まり」が好き。もちろん単独の 2A でも。
- 宮原知子のプログラム、一回転倒したくらいでは全然見劣りしない。全体がドラマチックだから。怪我から復帰のシーズンに「SAYURI」と「蝶々夫人」の二本立ては音楽的にちょっと不満だったんだけど、これはこれで彼女も厄落としみたいなことだったのかなあ。このチームのキスクラほんと麗しい。
- ザギトワ。現行ルール下で最高難度の鬼プログラムということになるのかな。ひとつずれるとこうなってしまうプログラムだったんだなあ。音楽が鳴っている間はなんとか笑顔をキープしようとしていて、それもまた大変だった。
- ルール上ありえるプログラムではあったんだけど、誰もやらなかったのはこういうこともあったんですね。一カ所にジャンプをかためてしまうと、リカバリーがきかない。それに全体にジャンプがばらけているとやっぱりゴージャスな感じがするし。
- カロリーナ「牧神」大好き。でも緊張してしまった。
- 知った上でみたけど、それでもびっくりした。大変な大会でした。表彰台の三人はほんとに素晴らしかった。ケイトリンの達成が嬉しいし、ばっちょさんの才能に改めて感じ入ったし、知子ちゃんの来季以降の展開も楽しみです。おしまい。