プール雨

幽霊について

今更後戻りできない

同じ日の夜、チャールズ・アンソニー・ブルーノはテキサス州エルパソのホテルの部屋で仰向けになり、顔のくぼんだ中央にある繊細な鼻の上にうまくバランスをとって金の万年筆を載せようとしていた。

今読んでるサスペンス小説の一節。一応保険でタイトルは秘す。こいつこの後どえらいことをする。こんな、ベッドの上でねっころがって鼻に万年筆載せようとしていた奴があんなことを……! ぁぁぁぁぁぁこのときに戻りたいよ〜。残り 200 ページくらいあるってことは今の苦しみがあと 200 ページくらい続くってことでしょ? うえーん。