プール雨

幽霊について

回転

おはようございます。
今読んでいる川上和人さんの『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』は、一段落にひとつないしふたつの冗談が仕込まれているので全然前に進めません。しかし、夕べ読んだ回転運動についてのエッセイは美しく楽しかったです。
常に人類の一歩先を行く野生動物の運動に人類は憧れてきたが、ただひとつ、回転運動だけは野生動物にほとんど採用されていないアイデアで、「数ある運動パターンの中でも極めて効率良い運動、すなわち運動オブ運動」といえる回転がなぜ動物には採用されていないなのか、ほんとか、ほんとはどこか知らないところでころころ転がっている動物がいるのではないかと旅に出かけ、色々あったが結局視覚優位の動物にとって「回転運動は絶望的に視界を失う制御不能の無謀運転に過ぎない」ことに気づいた著者の視界に入る「回りながら宙を舞い落ちてくるカエデの種」。
ふ〜。