歩いてみると、足の裏がぽかぽかしだすことを夫は発見しました。
本日の発見です。
彼は平素、一日中立って歩いてやむにやまれず走ることもあるほどですので、在宅でリモートワークになって覿面、「うあああ」となっております。足腰的に。
それで今日は夕方、無軌道に歩いてみよう、知らない道を歩いてみようといって二人で歩き出しました。
ところで、あまり事細かには説明したくないのですが、ここは西東京。「西東京」は「東京の西部」という意味ではなく、そういう名前の市があるのです。
ばかみたいでしょ?
住所に「東京都西東京市」って書かされるときの屈辱。「何回『東京』って書くのよ」と東北の親戚に笑われ、挙げ句の果てに「そこ、ほんとに東京?」と聞かれる西東京市です。
ここがほんとに東京かどうかなんてどうでもいい。住所に二回東京と出てくるということは東京×東京ですから、もはや別の何かなのでしょう。
その何かに住んで長い月日が経ちました。しかし、ずいぶん住んだわりには大体いつも同じ道を歩いているので、今日はとにかく「いつも行かない方」に行ってみることにしました。
すると、あれ、まだ家からそんなに離れていないはずなのに、まったく見たことないところに出たな……ととりあえず写真。
よーく見ると、いつも歩いている通りが向こう側に見えますので、じゃあ、ここをこうして歩いて行けばあの道に…………出ない…………行き止まり…………!
こうした、「この道をこう行くとあの道に出るのでは……?」と歩いては「……行き止まり……!」となるということの繰り返しで、基本的に近所をぐるぐる回っているだけなのに、二時間近く歩かされました。
途中で迷い込んだ、派手な花に彩られた公園が、よく考えると昔の NHK の SF ドラマみたいでこわかった。あそこでちょっとタイムリープした気もするし、
やっぱりうっかり迷い込んだ別の公園でも何かがかくーとなった気がします。
話は関係ないのですが、シャガって「射干」って書くのですね。
長年住んで、西東京をまだまだ過信していたのだなあと思います。「行き止まり」があちこちにある町、西東京よ。そりゃ、赤い公園も「西東京」って曲をつくりますわ。
自転車で飛ばした雨の日の新青梅街道
ありあまる僕らの若さを田無タワーが青く照らしてる
みなさん、これがその田無タワーです。こいつが、視界にはずっと入っていたのに、道が通っているように見えて通っていなかったり、歩道のようにみせかけて歩道でなかったりしてなかなかたどりつけず、往生しました。
しかしこの田無タワーにも、野趣溢れる新青梅街道にも西日は優しくほほえみます。
それでは、突然ですが、本日気まぐれに撮ったその他のお花の写真をミッドサマー風に貼っておわります。