プール雨

幽霊について

「ベルリンファイル」

「ベルリンファイル」(リュ・スンワン) を観てきました!


チョン・ジヒョンとハ・ジョンウがシータとパズーみたいなすごいアクション! それも一種類じゃない。狭いところでの乱闘だから、と油断してると思わぬ動きが! みたいな驚きも随所にあり、おまけにカーチェイスもあり。
・音楽が素敵……♡
・話の枠はかなりざっくりしてるので、登場人物の魅力とアクションでぐいこぐいこと引っ張ってる感じ。でもそれがただならぬ魅力なの。「チェイサー」「依頼人」と見て、三作目でやっとハ・ジョンウを覚えたわ。大好きになった。

 

・「裏切りのサーカス」と「007 スカイフォール」はスパイものとして真逆のつくりなんだけど、どっちも「リストラ対象としての諜報部」という前提は共通してる。そういう流れの中で「ベルリンファイル」はどうするのかなと思ってたら、「あっ、そうだな、(この地域でスパイものをつくるとしたら)こうするしかないんだ」という、腑に落ちるものがありました。ざっくりした話ではあるんだけど、繊細な仕上げをしてもいて。一方で、「脱北して韓国に行かれた方が最初は言葉が通じなくて大変」みたいな事実が現にあるらしく、(北)朝鮮語と韓国語が入り乱れて、その違いが他国の人にも何となくわかる、みたいな映画がいつかつくられる、かどうかはわかんないけど、韓国の映画人の中にはきっとそういう夢を持ってる人もいるだろうなと思える映画になってたと思う。