プール雨

幽霊について

「ザ・マスター」

「ザ・マスター」(ポール・トーマス・アンダーソン)、素晴らしい。去年ちゃんとみてれば、去年のベスト・ワンがもう一本増えてた。でもすごい疲れる。精神的にも疲れるけど、まず身体的に。どの場面も一枚の絵として極まって美しくて、思わず隅々まで見ようととしてしまう。音楽も背景の音と区別がつかないところがあって、無音ですら音楽に聞こえるし、ずっと集中してしまう。
アンチ物語的で、それがいい。帰還兵ものとして、これ以上の洗練はないのではと思うほど。
帰還兵ものばかりが洗練されていったって、しょうがないという向きもあるかもしれなけど、せめてこのジャンルくらいは、こんな風に現実と吊り合ってほしい。