プール雨

幽霊について

天才

雨子「檀れいの金麦CMが映画だったとするでしょ。その場合、二通り考えられるじゃない。サスペンスはサスペンスなんだけど」
雨夫「うむ」
雨子「片方は、一ヶ月に一度檀れいんちにやってくる男がいて、そいつが毎度毎度『今日こそ別れよう』って思ってるんだけど、あのノリに巻き込まれて別れられないと」
雨夫「うん」
雨子「もう一つは、実はそんな相手はいなくて、檀れいは虚空に向かってあれをしているの。どっちがいい?」
雨夫「うん(キラーン)。それはね、つまりこういうことなんだよ。前半は男がいるわけ。でも、いつしかいなくなってると。だけど檀れいのノリはずっと変わんないんだよ……!」
雨子「あなたは(こういうことにかけては)天才ね!」
雨夫「うんうん(小刻みにうなずく)」