プール雨

幽霊について

ホヤ

オットーが駅から電話してきた。
オットー「なんか買って帰るものある?」
私「ない」
オットー「だいじょうぶ? おかずとか」
私「ある」
オットー「ある?」
私「肉がある」
オットー「ほう」
私「スープもある」
オットー「ふんふん」
私「(大声で)ホヤもあるよ!」
オットー「え?」
私「(普通の声で)ホヤもあるよ!」
オットー「へ?」
私「(小さめの声で)ホヤがある」
オットー「ああ、それ、僕食べないから(注:魚介が苦手)、関係ないから。だから聞こえなかったんだ」
私「はあ」
オットー「じゃ、帰るね」
私「うん」