プール雨

幽霊について

文脈

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おやっ

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栗が

 数日前から時折、家の中にまでキンモクセイの香りが届いています。

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花盛りです

 ほかの木もそうなのですけど、花が咲いたり実が生ったりして初めて、キンモクセイだったのかとか、栗の木がこんなところにとか気づく有様です。

 そして、実が生ったり、花が咲いても、「なんだろう」と思う木もあります。

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何だろう

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すごい勢いです

 なんだろうなあ、と思ってぼんやりしていると、通りすがりの人に

 「今年、彼岸花が咲くの早いと思いません?」と話しかけられました。早いような気がするなあと思っていたので、

 「そう思います」とお返事しました。その人は「そうよね、早いわよね」と言いながらさらに、

 「涼しくなるのが早かったからかしら?」と首をかしげました。私はそうですねえと頷いて、

 「夏、終わっちゃいましたね」と言い添えました。すると彼女は

 「そうね。つまらないわ〜。だから、私、体を鍛えなきゃと思って!」と言い、さわやかに立ち去ったのです。

 それで残された私は一人で彼岸花を見ながら、「『だから』というのは、パンデミックはおこるし、気候はなんだか予測不能だし、自分の体を鍛えるくらいしかできることはないから、鍛えなきゃな、という意味なのだろうなあ」と想像しました。

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人間の話を聞いている彼岸花

 「あれっ、彼岸花もう咲いているな」という印象があったのは、もしかしたら先にコヒガンバナが咲くところを見ていたせいかもしれず、すごく不確かなやりとりをしてしまったのですが、まあ、もう結構涼しいのは事実だし、元気出して行きましょうという気分を見ず知らずの人と一瞬交換して、おもしろかったです。

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ほかにもいろんな花が

 まだ夏の名残っぽい姿の植物と、いかにも秋らしいものが混在するこの頃です。だんだん秋めいていって、からっとした空気の中植物が色づいていくのでしょう。

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オレンジは好きな色です

 今日は「駅はどこかしら?」と駅前のロータリーで尋ねられて、「あそこです」と指さしたり、コーヒー豆のお店の人と少し話したりして、穏やかな一日でした。

🍁 おわり🎃