プール雨

幽霊について

「ものすごくうるさくて ありえないほど近い」

「ものすごくうるさくて ありえないほど近い」(2011 スティーブン・ダルドリー) を観てきました。
・「このお父さんトム・ハンクスっぽいな」と思ってたらトム・ハンクスだった。こどもの思い出の中にある父親だから、いかにもトム・ハンクスっぽい感じに見えたんだと思う。妻から見たら、不安定なところもある人だったんだろうな。
・「死者の残した謎を解く」というお話としては思いがけずビターで身も蓋もない展開。「父はただ生きて、死んだ。そこから生きてる者が奪い取れるものは何もない」という真実にぶちあたる、あまりにもいたましいが、開放的でもあるラスト。
・イメージからではなく、小説から、つまり言葉から発想された映画なので、隅々までぴっしり筋が通ってる。それが清潔だと感じる人と、身も蓋もないと感じる人とで感想が分かれそう。自分は良いと思った。