プール雨

幽霊について

「悪いやつら」追記

「悪いやつら」、じわじわとおもしろかった。「喧嘩はアクションとして楽しむものじゃない」っていう感じで、醜いし(だから他のノワールものとかに比べると格段にライトな「煙草をおしつける」表現だけでも、もーのすごい、嫌な感じ)、主人公には有能さとか善良さがなく、かと言って怪物でもなく、「武器はずうずうしさだけ」の、身の回りにも一人はいるであろう、困ったオヤジ。このオヤジに振り回されるハ・ジョンウがまた冷徹になりきれず、甘いところも見せたりしつつ、最終的に……っていう。じわじわとおもしろかったよ。おすすめです。
画面は、私が経験した中で、最大級にむさかった。冒頭 30 分たったところでハ・ジョンウが出てきたときは心底ほっとした。これ以上むさい表現はできないんじゃないかなー。