この半年間に観た映画を「タイトル/監督/映画館/おすすめポイント」のかたちでメモしました。大体おすすめです!
1月
- 「スター・ウォーズ / フォースの覚醒」J.J.エイブラムズ@TOHOシネマズ新宿 神話が歴史に変わって主人公たちが走りだす!っていうのが爽快。
- 「神なるオオカミ」ジャン=ジャック・アノー@ヒューマントラストシネマ渋谷 草原と馬と狼の映像が素晴らしかった。
- 「ヘリオス 赤い諜報戦」リョン・ロクマン&サニー・ルク@新宿武蔵野館 うーん。とりあえず、びっくりはするかなあ。
- 「タイガーマウンテン 雪原の死闘」ツイ・ハーク@シネマート新宿 痛快、そして知的で上品。
- 「黒衣の刺客」ホウ・シャオシェン@早稲田松竹 どこかおおらかで、ゆったりとした映像とラストの展開が素晴らしい。
- 「非情城市」ホウ・シャオシェン@早稲田松竹 たまにしか会えない親戚の話を聞いているような気分になれる。
2月
- 「オデッセイ」リドリー・スコット@渋谷TOHOシネマズ すかっとしてるしキュート。「なぜ」というマヌケな問いかけを聞かずに済むだけでも嬉しい。
- 「ゾンビスクール!」ジョナサン・ミロット&キャリー・マーニオン@シネマサンシャイン池袋 「職場もの」としてまずきっちり楽しい。
- 「探偵なふたり」キム・ジェオン・ホーン@シネマート新宿 極端な話だけど、主人公があたふたしてるのに乗せられて最後までぐいぐい見られる。
- 「キャロル」トッド・ヘインズ@TOHOシネマズ新宿 ちょっとした加減でふわっと主人公が変わりそうで、そこが素晴らしい。
- 「ドラゴン・ブレイド」ダニエル・リー@シネマート新宿 変わらず、ジャッキー・チェンの献身が見られる。映画としてはばらばらっとした感じ。
3月
- 「DENKI GROOVE THE MOVIE ? 石野卓球とピエール瀧」大根仁@立川シネマシティ 一緒に見に行った人が言った「ガラの悪い寒山拾得」という評が秀逸。
- 「リリーのすべて」トム・フーパー@立川シネマシティ ブルーを基調とした前半の幸福がゆっくりと変質して色調すら変わっていく様がハードだけれども噓がなかった。
- 「ヘイトフル・エイト」クエンティン・タランティーノ@立川シネマシティ 誰かの話をゆっくり聞きたいという願いが詰まった映画で、切なかった。
- 「ロブスター」ヨルゴス・ランティモス@シネマカリテ ルールのわからないスポーツに参加したようなびっくり体験。
- 「インサイダーズ / 内部者たち」ウ・ミンホ@TOHOシネマズ新宿 ポップでハードでそして粘り強かった。
4月
- 「マネーショート 華麗なる大逆転」アダム・マッケイ@TOHOシネマズ新宿 質の違う言葉があちこちから飛び出してそれらが絡み合わずにどんどん行き過ぎる。
- 「ボーダーライン」ドゥニ・ヴィルヌーヴ@TOHOシネマズ新宿 全てのシーンが印象的。
- 「サウルの息子」ネメシュ・ラースロー@立川シネマシティ 二人称的なカメラの存在感。
- 「レヴェナント:蘇りし者」アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ@TOHOシネマズ新宿 鬼監督。鬼すぎる。それでも隠し切れないポップさ、若さ、華やかさ。
- 「スポットライト」トーマス・マッカーシー@TOHOシネマズ新宿 記者たちが取材を進めるうちにそれぞればらばらにたどり着いた結論めいたものがあって、それを特段滔々と話し合ったりはせず、淡々と、着々と仕事をしていく。
5月
- 「アイアムアヒーロー」佐藤信介@立川シネマシティ 「ヒーローになりたい」という気持ちがソフトランディングしていく過程が見られる。
- 「ロシュフォールの恋人たち」ジャック・ドゥミ@TOHOシネマズ新宿 何かする度にひとくさり歌ったり踊ったりしないではいられない人々に幸あれ。
- 「マイケル・ムーアの世界戦略のすすめ」マイケル・ムーア@角川シネマ新宿 オーソドックスできちっとした冒険映画。
6月
- 「ストレイト・アウタ・コンプトン」F・ゲイリー・グレイ@早稲田松竹 すごい速度。体感時間5分。
- 「クリード チャンプを継ぐ男」ライアン・クーグラー@早稲田松竹 尊厳が光り輝いた。
- 「サウスポー」アントワーン・フークワ@TOHOシネマズ新宿 個々のシーンは良いけれど、つながりがぎくしゃくしていて、4時間くらいあるものをカットしたのではないかという感じがした。見て、4時間くらいある映画に頭の中で組み直すのが良いと思う。
- 「ノック・ノック」@ヒューマントラストシネマ渋谷 かっこつけるキアヌ、弱るキアヌ、怯えるキアヌ、埋められるキアヌ!
- 「FAKE」森達也@ユーロスペース 佐村河内さんを騙したような気持ちになる。
- 「マネーモンスター」ジョディー・フォスター@TOHOシネマズ新宿 最初から最後までみっしりとしている。ジュリア・ロバーツの美声が生きる。
- 「貞子VS伽倻子」白石晃士@TOHOシネマズ新宿 ちゃんとおもしろいのでおすめです。女の子たちと魔法使いと幽霊。
予想外におもしろい映画が多くて映画鑑賞生活としては大分あたふたした半年でした。「ボーダーライン」「サウルの息子」「スポットライト」あたりは名画座にかかったらぜひまた見たいです。
今年は年初に「アイアンマン」をテレビでやってて、その勢いもあって「アイアンマン」シリーズを DVD で見直したら、常にトニー・スタークのことが頭の隅にある状態になってしまい、これが存外重くて、それでマーヴェルものをスキップしてしまいました。下半期にどこか名画座でかかったらあらためて見たいと思います。