プール雨

幽霊について

「具合が悪い」ということについて、(自分がどうも)勘違いしているかもしれないこと

 オットーは私のハイクを読んで、「えっ、あのとき具合が悪かったの? 言ってくださればよかったのに……」と言う。おそらく「みずくさいわ」とか「なんだか、さみしい…」くらいに感じているのであろう。
 違うのですよ。具合が悪くなった当初はそのことがわからないのです。

 よく私は「あれっ、あたし急に老け込んだな」と思う。「がーん、ショック」とか思う。二三日すると回復していて、よくよく考えてみると「腹が痛かった」とか思い当たる。

 そうです、あとになってみないと、年齢や気圧に影響されたちょっとした変化なのか、正式な病気なのかが区別つかないのです。
 今回も、最初は「おやっ、私食べすぎた?」と思いました。食べ過ぎで胃に血が集まり、そのせいで急に寒くなったのであろう、これは右側を下にしていればいずれ治るだろう……とか思っているうちにさらにどんどん寒くなったので風呂に入りました。この時点でもまだ、「台風のせいだな」くらいに思っていた。
 というわけで私は「具合が悪い」という言葉の運用になにか、間違いというか、思い込みがあるようですね。