プール雨

幽霊について

「道を歩いていて突然踊りだしたくなるときがある」

이랑 - 신의 놀이 / Lang Lee - Playing God

 神様ははたしてダンスを踊るか?
 道を歩いていて突然踊りだしたくなるときがある。特に、道行く人たちがみな幽霊みたいに同じ方向にひたすら歩いている出勤時間の地下鉄の駅や、広い横断歩道で。走っている人など誰もいない博物館で。いつからか、なぜそれをしたらだめなのかもわからないまま、誰もが走りもせず、踊ることもしなくなったように思えてならない。それがとても悲しい。幼稚園から高校、大学まですべての教育課程にダンスの授業たあったらいいのに。バレエみたいな定型化した舞踊までいかなくとも、体を動かす授業があったらいいのに。椅子に座っていて椅子から転げ落ちる踊りがあったらいいのに。机でする踊りがあったらいいのに。

  イ・ラン『悲しくて かっこいい人』より。

 この曲を朝聞くと調子がいい。
 今日はフィギュアスケートを見に行くので、帰りには「何で今ここで踊ったり走ったりしたらいけないのかな?」と思うようなことになっているでしょう。楽しみ。